-
シリーズ
【NYのベストセラーランキングを先取り!】ガブリエル・ゼヴィン最新作! ビデオゲーム会社を・・・
NY在住のジャーナリスト・佐藤則男が紹介する、アメリカのベストセラー事情と、注目の一作をピックアップするコラムの80回目。『書店主フィクリーのものがたり』などで日本でも人気のガブリエル・ゼヴィンが、20世紀終わりのビデオゲーム最盛期に、ビデオゲームを共同で開発・製作して会社を立ち上げたアメリカの大学生たちを主人公にした小説を紹介します。
-
シリーズ
【連載第11回】公儀厠番 -うんこ侍後始末- 房州、鑓の品地武之進久尚 嘉門院彷楠・作
五代前の藩主、藤倉備前守義友が病の床についた。夜毎、枕元に得体の知れない妖怪が現れて苦しめたという。いっこうに回復の兆しがない。もう如何様な手だても残されていないと思われた。お局連中はただただ神仏に祈るばかりで、やれ仏門に入るだの、身代わりに短刀で喉をつくなど物騒なことを言い出している。いったい、いかなる御世のいかなる御方の祟りであろうか、などともっともらしい談義が朝から晩まで、ひっきりなしにつづいているが、一向に埒があかない。それを聞いた、時の近習一の使い手と言われた佐倉信之助が殿の寝所の外に袴立ちたすき掛けで参上し、夜通し裂帛の気合とともに真剣を振るって寝ずの番をしたが……。
-
今日の一冊
【著者インタビュー】柴門ふみ『薔薇村へようこそ(1)』/親子だから、家族だから、全部分かり・・・
大ヒットした『恋する母たち』から一転、作者が新たなテーマに選んだのは夫婦。その理由と創作の秘密に迫るインタビュー!
-
作品を知る
夏目漱石の孫 半藤末利子おすすめ4選
文豪・夏目漱石を祖父に、昭和史研究家の半藤一利を夫に持つ半藤末利子は、漱石と家族たちの逸話を記した随筆を発表しています。そんな名随筆家によるおすすめ作品4選を紹介します。
-
シリーズ
【連載第10回】公儀厠番 -うんこ侍後始末- 房州、鑓の品地武之進久尚 嘉門院彷楠・作
押して五尺、ひいて五尺の手鑓。この短めの鑓を携えた若者が房州井桁藩にいる。名を品地武之進久尚といい、歳は当年とって二十歳にもなろうか。柄は黒樫で拭き漆の丸棒。これに鎌倉の名刀工・中堂来の鍛えた五寸ばかりの鑓の穂を装着している。小柄なこの若武者にとっては手頃であるかもしれない。この地味な拵えに、藩内の使い手が誰も叶わないという。武之進愛用の穂先の断面は、強いて言えば直角三角形となっている。柔らかく弾力がある皮膚を貫くために、この直角三角形の断面が一番、抵抗がないのだという。若武者・武之進がいかに強いか、そしてその腕を買われて、数えで二十歳を過ぎると、藩主・藤倉嘉門之守重友の近習となっていた。
-
作品を知る
「いま」を生きるための歴史小説 門井慶喜おすすめ4選
2018年、宮沢賢治の父を描いた『銀河鉄道の父』で第158回直木賞を受賞した門井慶喜は、広汎な日本史の教養と深い洞察に基づく歴史小説やミステリーで人気の作家です。そんな著者のおすすめ作品4選を紹介します。
-
作品を知る
『美少女戦士セーラームーン』30周年! 文豪・天才も書いた「戦う少女」小説ベスト3
2022年7月1日から東京・六本木ミュージアムにて、連載30周年を記念した大展覧会『美少女戦士セーラームーンミュージアム』が好評開催中です。1992年、雑誌「なかよし」で連載と同時にアニメもスタート。またたく間に世代・性別を超えた爆発的なブームが巻き起こりました。現在では、2022年本屋大賞を受賞した『同志少女よ、敵を撃て』など、小説分野でも「戦う少女」はポピュラーなものになっています。今回は意外な文豪、夭折の天才も著した「戦う少女」小説に触れてみましょう。
-
シリーズ
【連載第9回】公儀厠番 -うんこ侍後始末- 房州、鑓の品地武之進久尚 嘉門院彷楠・作
いざ、狸退治…? 「柴崎さまとやらのお考えか、武之進に狸退治をさせようと思いついたのは」と権左は言う。武之進ならば狐狸妖怪を恐れたりはしないであろうと、内々にことを進めようとする権左と殿様。屋敷内に物の怪が出るなどと知れては名折れであるため、公にはできない。闇から闇への招待に、武之進は内心面白くない思いを抱えているが……。ひとに見えず、自分だけが見るものも多い武之進。怖くはないが、面倒にも思っている。「動いたという置物の狸を目撃した者を知りたい」と懸念しつつ、単なる噂、という見方もあるにせよなんとかその目で確かめよう、ということになるが……?
-
シリーズ
三千騎vs三百騎! 絶体絶命の頼朝を見つけた平氏が取った、驚愕の行動とは⁉︎ 【期間限定連・・・
井沢元彦氏の『逆説の日本史』は、累計572万部を突破した、ベスト&ロングセラーの超人気シリーズ! 初めてマンガ化され、P+D MAGAZINEで大好評先行配信中! 武士達の圧倒的な支持を得ることになる源頼朝だが、初めは苦戦を強いられる。伊豆代官の山木兼多隆を奇襲するも、平家から三千騎を差し向けられ絶体絶命のピンチ。そこに現れた平氏のとった意外な行動とは……⁉︎
-
作品を知る
コスメにまつわる小説 おすすめ4選
多くの人にとっての一大関心事である、コスメ。製造販売の歴史や知られざる開発秘話、コスメを使う女性の心理まで、コスメに関するおすすめ小説4選を紹介します。
-
作品を知る
いま、SFはアジアがアツい。選りすぐりの「アジアSF」セレクション
『三体』(劉慈欣)を皮切りに、“中国SF”は日本国内でも大きなブームとなりました。近年は、中国の作家によるSF作品はもちろん、韓国や台湾など、アジアの他の地域の作家によるSF小説も盛り上がりを見せています。今回はそんな“アジアSF”の中から、特におすすめの作品をご紹介します。