1952年4月3日〜2004年7月26日
小説家、劇作家、随筆家、広告プランナー、放送作家、ミュージシャン。
本名 中島 裕之(なかじま ゆうし)。兵庫県尼崎市出身。
1965年灘中学校に高成績で入学するが、親や先生の言いなりになって勉強ばかりしていた自分や自身を取り巻く環境に幻滅し、ギター演奏やバンド活動、漫画を投稿するなど趣味に没頭する学生時代を送る。1971年灘高等学校を卒業後、一年間浪人し、浪人時代に知り合った友人とともに大阪芸術大学放送学科に進学、1975年大学を卒業。卒業後、1976年4月叔父の紹介で印刷会社に就職し5年間勤めるが、1980年フリーのコピーライターとして働くことを決め同社を退社。1981年広告代理店に再就職、広告シリーズ『啓蒙かまぼこ新聞』でTCC準新人賞を受賞。1987年独立し広告代理店を退社後、個人事務所を設立し作家活動を本格化させる。戯曲、エッセイ、小説、新作落語、脚本など多数執筆。ひとくせあるユーモア感覚で、関西特有のおかしさを描き、多くの読者、ファンを獲得。1992年、アルコール依存症の体験を描いた小説「今夜、すべてのバーで」で第13回吉川英治文学新人賞を受賞。1994年「ガダラの豚」で第47回日本推理作家協会賞長編賞を受賞。2004年7月15日、神戸市内でおこなわれた友人のライブに飛び入り参加。終演後に友人と食事をして別れた後、飲食店の階段から転落して全身と頭部を強打。緊急搬送されたが、意識が戻ることはなく、事前の本人の希望に基づき、人工呼吸器を停止。7月26日午前8時に死去。
享年52歳。