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2016年を短歌で振り返る!巷を騒がせたニュースを「五七五七七」で詠んでみた

芸能スキャンダルから政治ニュースに至るまで、2016年の主要なニュースを「短歌」の形式で振り返ります!

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2016年もいよいよ終わり。皆さんにとって今年はどんな1年でしたか?

私たちP+D MAGAZINEは2015年の12月にスタートして以来、本の街・神保町から“ここでしか読めない”本にまつわる耳より情報を全力でお届けしてきました。

今回は、そんな1年の総決算ということで、P+D MAGAZINEの過去記事を織り交ぜつつ、2016年に世間を騒がせたニュースを「五七五七七」の短歌形式で振り返りたいと思います!

 

芸能スキャンダル編

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各種の不倫騒動に薬物疑惑……2016年はスキャンダルに始まり、スキャンダルに終わった年だったと言っても過言ではありません。

それでは、そんな2016年のスキャンダル報道にまつわる短歌を詠んでみましょう。

私以外私じゃないけど知ってるの。秘めたる恋の当落ライン

2016年の流行語大賞のトップテンにもノミネートされた「ゲス不倫」。好感度ナンバーワンタレントと若手人気ミュージシャンとの間の秘めたる恋愛は、そのLINEのやり取りとともに世間一般の知るところとなりました。

普段、私たちは恋人との1対1のやり取りを世間に曝されることがあろうとは思いもしませんが、これが有名人ともなれば話は別。現代のTVタレントたちと同じように過去の偉大な文豪たちも、その秘めた文通を後世に読み継がれているという意味では、「あまりにも高すぎる有名税」を支払い続けています。

【関連記事】文豪たちのラブレターをLINE風に再現してみた。

尿と茶が知らない間に入れ替わる。職務質問「君の名は?」

元野球選手のあまりにもショッキングな逮捕劇に始まり、その後も相次いだ有名人たちの薬物疑惑。

2016年の最後を締めくくったのは、2015年にも逮捕歴のある大物ミュージシャンが再逮捕されたというニュース。結局は不起訴に終わったものの、「尿検査の中身をお茶とすり替えた」という、アニメ映画も真っ青な「入れ替わり劇」の真相については、現在も様々な憶測がされています。

【関連記事】セカイの先の物語――「君の名は。」「シン・ゴジラ」「リップヴァンウィンクルの花嫁」、そして「この世界の片隅に」

あの人の醜聞しゅうぶん載せた雑誌には、スプリングみたく弾むセンテンス

2016年のスキャンダル報道の立役者となったのは、老舗週刊誌をはじめとする雑誌メディアでした。今や各界の著名人は、ジョージ・オーウェルの『1984年』に登場する「ビッグ・ブラザー」のような存在によって、自らの一挙手一投足を監視されているかのような恐怖に駆られているのではないでしょうか。

しかし、世に言う「スキャンダル・ジャーナリズム」の潮流は、何も現代に始まったことではありません。「スキャンダルはハネる!(=数字を稼ぐ)」、そんな世の好奇心の餌食になったのは、過去の文豪たちも同様でした。

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スポーツ・エンタメ編

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リオ五輪のメダルラッシュに湧いた2016年は、邦画のヒット作が相次いだ1年でもありました。

そんな2016年のスポーツ・エンタメ界のニュースを「五七五七七」のリズムに乗せてみると……?

エヴァまだか、まだかと待てば、あんの野郎!蒲田でゴジラ大行進曲

2016年に最初に話題作となった邦画といえば、「エヴァ」シリーズでも知られる庵野秀明監督による「シン・ゴジラ」でした。「ヱヴァンゲリオン新劇場版」4作目の公開を今か今かと待ちわびている庵野ファンたちも、この「シン・ゴジラ」が描く「ゴジラ」と「日本政府」との対決には喝采をあげたのでは?

映画序盤で、東京湾沖から上陸した「第2形態」のゴジラは、まずは東京・蒲田エリアをパニックに陥れます。私たちのよく知る街が、巨大なゴジラの出現により破壊されていく光景は、今も昔も奇妙な快楽を与えてくれるものですね。

【関連記事】「ゴジラを待ちながら」三島由紀夫・武田泰淳の作品が映し出す“破滅”の夢。

VRあれば非リアも恋ダンス。ぼっちは恥だがまれに役立つ。

めざましく発展を遂げたVR(ヴァーチャル・リアリティー)の技術が次々に実用化された2016年は、「VR元年」とも呼ばれました。この技術があれば、ムズキュンドラマの大ヒットに乗り切れなかった筆者のような「非リア充」な人たちも、傍目を気にせずソロ活に勤しむことができそうですね。

今後はVRだけでなく、AI(人工知能)の技術もさらなる発展を遂げていくことが予想されますが、技術の進歩が人間の生活体験をこれからどう向上させていくのか、それとも……。なんだか、SF小説の世界を生きているみたいですね。

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リオ開幕、思いはあの日の広島へ。平和の祭典、神ってるよね

リオオリンピックは、日本勢のメダルラッシュだけでなく、「安倍マリオ」も登場した2020年の東京オリンピックのプレゼンテーションなど、日本人としては忘れられないイベントになりました。

そんなリオの開幕式が開かれたのは、日本時間では8月6日でしたが、これは1945年に広島に原子爆弾が投下されたのと同日。その日、日本時間で午前8時15分という原爆投下と同じ時間に、リオの開幕式ではブラジル日系移民によるパフォーマンスが行われ、遠い広島の地にメッセージが送られたことを覚えていますか?

スポーツの祭典であり、平和の祭典でもあるオリンピック。その精神を思い出させてくれる一幕でした。

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政治・社会編

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イギリスのEU離脱、築地市場の移転延期……2016年の政治や社会をめぐるニュースのうち、あなたはどれが一番印象に残っていますか? 短歌で振り返ってみましょう!

アメリカでトランプ旋風巻き起こり 落ち葉がヒラリ、風に吹かれて

2016年にノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランかつてプロテスト・ソングの旗手として政治や社会に異議申し立てをしていたディランの60年代を代表する名曲といえば「風に吹かれて」ですが、今年、もっとも手厳しい逆風に吹かれていた政界の人物は、アメリカ大統領選でドナルド・トランプに敗北したヒラリー・クリントンかもしれませんね。

トランプの大統領就任により、これからアメリカが「失われた時代」を迎えることになるのか、はたまたその逆か、私たち日本人としても目が離せません。

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「疲れた」とつぶやく先に見てたもの。深夜にきらめくオフィスの暗闇

「ブラック企業」という言葉が世間に定着してからもうしばらく経ちます。2016年には某大手企業に勤める女性社員の過労自殺と、彼女が生前に残した一連のツイートをめぐり、日本の労働環境、ひいては「職場」をめぐる価値観のあり方について議論が巻き起こりました。

安倍政権が「最大のチャレンジ」として掲げる働き方改革ですが、その行く先には日本的な長時間労働の慣習という、高いハードルが待ち構えていそうです。

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「日本死ね」匿名女性が問い直す、国と私の美しい距離

深刻化する待機児童問題。2016年には子どもの保育園入園に向けた「保活」に失敗した女性が「はてな匿名ダイアリー」に投稿した文章、「保育園落ちた日本死ね!!!」がネット上で拡散され、国会でも取り上げられる事態に。

流行語大賞のトップ10にもランクインしたこの言葉をめぐっては、その主張に共感する人もいれば、不快感を示す人もおり、その反応はほぼ真っ二つと言っていい状態。しかし、たかが言葉、されど言葉。この短いブログタイトルの背後に存在する問題について想像力を働かせることもまた、同じ社会を生きている人々について“自分ごと化”して考えるためには必要なステップなのではないでしょうか。

【関連記事】私たちは、死ぬ時だって社会人だ。山崎ナオコーラ『美しい距離』インタビュー。

 

2017年も、皆さまご無事で!

2016年の主要ニュースを短歌で振り返ってみましたが、2017年はどんな1年になるのでしょうか?

皆さんにとっても、社会にとっても、物騒な事件や災いごとの少ない、良い1年だといいですね!

最後に、来る2017年に向け、P+D MAGAZINEから読者の皆さんに向けた一首を。

「本が好き」ならば読むべきP+D 神保町からお届けします!

来年も、変わらぬご愛顧をよろしくお願いいたします。

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