本との偶然の出会いをWEB上でも

小説投稿サイトでオリジナル作品を楽しもう!

Pixiv小説、小説家になろう、カクヨム、E★エブリスタ……ウェブに投稿された小説を読むだけでなく、自ら書き手になり、コンテストに応募することだってできちゃう小説投稿サイトの魅力について徹底解説!

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文学や小説をこよなく愛する皆さんにお聞きします。「自分も小説を書いてみたい」という思いを持ったことはありませんか? 消費する方から生産する側にまわりたい。そんな方のために用意されているのが、投稿小説サイトの数々です。手元のデバイスから気軽に読み書きできるこのサービスは、すでに利用されている方も多いのではないでしょうか。 今回は、このサービスをまだ使われていない方のために、様々な小説投稿サイトについてご紹介します。

読むも書くもあなた次第!自分にぴったりの小説投稿サイトを探そう

 

“お絵描きがもっと楽しくなる”だけじゃない!「pixiv」

「お絵描き(創作)がもっと楽しくなる場所」という理念のもと、2007年9月にサービスを開始したpixiv。イラストの投稿や共有に特化したpixivは、2016年1月時点で利用者数が1,700万人を突破するほどの人気サイトです。かつて投稿できるのはイラストと漫画のみでしたが、2010年7月よりテキスト作品も投稿できるようになったため、小説投稿サイトとして利用する人も増加しています。 また、作者にメッセージや感想を送ったりと、作品を通して利用者同士の交流が深められる機能が充実しています。自らの作品に評価を貰うのはもちろん、別の利用者に友達申請を送って仲良くなる、ということができるのも、pixivの魅力です。利用者同士で共に創作に取り組む、ということも多々見られており、新たな作品が生まれるプラットフォームとして大きな注目を集めている理由はここにあります。 pixiv2-3 pixivはコミュニケーションツールとして発展していますが、利用者同士の距離が近くなったことで弊害も生まれています。度重なる続編やリクエストの催促が重荷になる、低評価を付けられないよう他の利用者に気を遣うなどといったことから「pixiv疲れ」を感じ、利用を辞めてしまう人も……だからこそ、自分のペースを崩さずに上手に利用することが重要となっています。  

10年以上の歴史を持つ「小説家になろう」

10年以上の歴史を誇り、40万近い作品を掲載している「小説家になろう」も、そのひとつです。「小説家になろう」は2004年にサービスをスタートさせ、2014年12月には、月間でなんと9億5,000万PVを達成。オンライン小説ファンの注目を集めています。書籍化の後にアニメ化も果たした『ログ・ホライズン』『魔法科高校の劣等生』のほか、2016年の本屋大賞で2位に入賞した『君の膵臓を食べたい』など、人気作を続々と生み出しています。 書き手への親切なサポートが特徴の一つで、「縦書き対応」「ルビ表示」にも対応し、オンライン小説で主流の「横書き」の体裁にとどまらない、自由度の高い作品を書き手は生み出すことができます。そしてユーザーが多い分、人気ジャンルのランキングは激戦ですが、ここでランキング上位を勝ち取ることができればかなりの実力を持っているといっても過言ではありません。 「小説家になろう」ではRPGの世界観を踏襲したファンタジーの作品がランキング上位を占めており、2016年5月現時点での累計ランキング1位は『無職転生 - 異世界行ったら本気だす -』。現実世界で30代無職だった主人公が交通事故で死亡し、剣と魔法の異世界に転生するというストーリーで、文庫化だけではなくコミック化も果たしています。  

二次創作も認められている?「カクヨム」

また、2015年12月より株式会社KADOKAWAと株式会社はてなが共同で開発してスタートした、「カクヨム」も注目を集めるサービスです。カクヨムでは「小説家になろう」同様にファンタジーやSFの作品が人気を集めており、なんと二次創作も認められています。 二次創作に利用可能なタイトルは、KADOKAWAが刊行しているスニーカー文庫の『涼宮ハルヒの憂鬱』や、ファミ通文庫の『バカとテストと召喚獣』などのライトノベルが中心。これまで同人活動中心だった「二次創作」というフィールドをさらに広げるきっかけとなるのではないでしょうか。 また、カクヨムはユーザーレビューにも力を入れており、公開から2ヶ月ほどで人気作品には1000以上のレビューがつけられました。読者からのおすすめレビューは書店のPOPのように表示されるため、レビューを見て読みたい作品を探すのもおすすめです。 2016年現在、まだ始まったばかりのカクヨムですが、これから先どのようなサービスになっていくのか注目していきたいですね。 pixiv2-1  

あの作家の教える創作術!「E★エブリスタ」

「E★エブリスタ」はDeNAとNTTドコモの共同出資企業である株式会社エブリスタが提供するサービスです。前身サービス「モバゲー小説」より投稿作品の数多くが書籍化されており、2015年11月時点で書籍化された作品は500点を突破しています。『王様ゲーム』、『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』など、このサイトから生まれた作品はメディアミックス化が盛んに行われています。 このサイトを運営しているエブリスタは、新しい時代の作家を育成・発掘するプロジェクト「ノベリスタパーク」を開始しました。直木賞作家の石田衣良がプロジェクトの監修を担当し、創作の秘訣を伝授する授業を行うなど、小説家になりたい人にとってはチェックしておきたい内容となっています。  

気軽に応募できる!小説投稿サイトが開催する小説コンテストとは

文芸賞に応募するためには、作品をプリントアウトし、封筒に入れて郵送する、というのがこれまでの方法でした。しかし、小説投稿サイトで応募する場合はもっと簡単です。なんと、サイトへ小説を投稿し、手続きを行うだけで応募ができるのです。 これまで応募に対し敷居が高いと感じる人もいたかもしれませんが、これら小説投稿サイトのコンテストをきっかけに、出版化の夢を叶える小説家が続々と増えていくことが考えられます。 PCと女性 それではどの小説投稿サイトでどのようなコンテストが開催されているのでしょうか。先程ご紹介したサイト毎に見ていきましょう。 pixivでは小説機能が実装されて以来、小説コンテストが数多く開催されるようになりました。角川書店、GREEなど複数の企業と共同で行う「ミライショウセツ大賞、pixiv公式企画の「オリジナル小説コンテスト」、ボーカロイドの楽曲をモチーフとした「次世代ボカロ曲小説コンテスト」と、募集テーマは多岐にわたります。 「小説家になろう」で行なわれているコンテストは、文学作品即売会である文学フリマとのコラボ企画文学フリマ短編小説賞、マイナビ出版 ファン文庫とのコラボで生まれた、お仕事ネタの作品や主人公が何らかの職業に就いている作品を対象とするお仕事小説コンなどです。 「カクヨム」で行なわれている漫画原作小説コンテストWeb小説コンテストは、大賞作品に対し書籍化を確約するという、書き手にとってはこれ以上なく嬉しいコンテスト。Web小説コンテストは幅広いジャンルから自分の得意なもの、書きたいものを探して応募できるため、これぞという自信作でコンテストに挑戦できます。 「E★エブリスタ」のコンテストで注目すべきなのは、「超・妄想コンテスト」です。簡単なセリフや設定を作中で使えば、分量はなんと100文字程度(3行程度)から応募できます。気軽に腕試しとして応募するのも良いですね。  

おわりに

小説投稿サイトは書き手・読み手に取ってのプラットフォームになるだけでなく、コンテストの開催などを通じて若きクリエイターに新たな可能性を提供し続けています。 以前まではイラスト・漫画投稿がメインであったものの、小説投稿機能が実装されてからはオリジナル、二次創作を問わず小説ジャンルの投稿も盛んになったpixiv。ネット発小説の先駆け的存在として注目作を生み出し続ける小説家になろう。ユーザーレビュー機能でユーザー同士の交流を盛んにするカクヨム。小説家を育てるプロジェクトを行うE★エブリスタ。 タグを利用して読者の注目を集める、コンテストの応募ツールとして上位入賞を目指す、グループに登録して気の合う利用者同士で作品を批評し合うと、使い方はそれぞれであるように、小説投稿サイトは利用者にとって特別なサービスになっているのです。  

▼ 関連リンク pixiv:http://www.pixiv.net

小説家になろう:http://syosetu.com

カクヨム:https://kakuyomu.jp

E★エブリスタ:https://kakuyomu.jp

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