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宮尾登美子電子全集

全小説、随筆、対談をテーマ、ジャンル別に編集、再構成。付録は特集企画、インタビュー、貴重な写真ほか満載!

宮尾登美子

宮尾登美子(みやお・とみこ)プロフィール

大正15(1926)年4月13日、高知県高知市生まれ。高坂高等女学校卒業、同校家政研究科を中途退学し代用教員となる。同僚と結婚、長女出産後満州へ渡り戦後ようやく帰国。次女誕生の後、36歳の時に短篇『連』で婦人公論女流新人賞を受賞し、文筆業に入る。離婚、再婚を経て上京、『櫂』で太宰治賞を受賞して注目される。『鬼龍院花子の生涯』『陽暉楼』『寒椿』『藏』『義経』『天璋院篤姫』など映像化、舞台化された作品も数多い。『寒椿』女流文学賞、『一絃の琴』直木賞、『序の舞』吉川英治文学賞ほか多数受賞。平成元(1989)年に紫綬褒章受章。平成26(2014)年12月30日、老衰のため永眠。享年88。

「宮尾登美子電子全集」とは―――――

■宮尾登美子の全作品、随筆、対談などを、テーマ別・ジャンル別に編集、再構成して1巻にまとめています。
■各巻に付録として、作品にちなんだ特集企画、著名人インタビュー、宮尾登美子プライベート写真などがつきます。
■監修は文芸評論家・川村湊。
■2018年1月5日より、毎月第1金曜に配信。全20巻。
■価格は、1巻本体1,400円+税。
■対象端末/電子書籍専用端末、スマートフォン、タブレット端末、PC
■販売サイト/主要電子書店

最新刊

(2018年10月5日配信)
■第10巻『きのね/日記(昭和41年~47年)』
【テーマ】日本の伝統文化Ⅴ・歌舞伎

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【収録作品】
貧しい家に生まれた光乃は女学校を卒業した昭和8年、歌舞伎役者の家へ奉公に上がり、長男・雪雄の世話係となる。雪雄は癇癪持ちで、気に入らないことがあれば暴力を振るうこともあった。だが、光乃は雪雄が結核を患った時も、結婚した後も献身的に仕えた。長篇小説『きのね』は、雪雄の本質を誰よりも理解して受け入れ、ひたすら尽くす光乃が雪雄の離婚後に妻として迎えられるまでを描いた作品で、当代随一の人気を誇った九代目市川海老蔵(後の十一代目市川團十郎)の妻がモデルとなっている。
『日記』は、日記をつけることを習慣とした宮尾が、生前に公表した中から、上京した昭和41年から『一絃の琴』で第80回直木賞を受賞する54年までを2回に分けて収録する。今回は前半の昭和41年から47年までで、生活のためにライターや編集の仕事をしながら、小説の執筆を続ける宮尾が、どんな思いを抱いていたのか、その一端を垣間見ることができる。

【付録】
●付録1 特集企画1「十一代目市川團十郎の真骨頂」渡辺 保(演劇評論家)
●付録2 特集企画2「柝の音の消えるまで――追悼市川団十郎丈」宮尾登美子
●付録3 連載「宮尾登美子写真館」
●付録4 自筆原稿『きのね』
●付録5 「高知観光ガイド」こうち旅広場、絵金蔵

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既刊

(2018年1月5日配信)
■第1巻『櫂/岩伍覚え書』
【テーマ】宮尾文学の幕開け

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【収録作品】
『櫂』は大正から昭和初期にかけての土佐の花街を舞台にした、自伝的作品。宮尾が恥としてきた家業、生い立ちをモチーフに土佐の風土や気質を織り交ぜながら、練り上げられた文体で情愛を込めて書き上げた。
『岩伍覚え書』は父親の死後に見つかった日記を基に書かれた短篇集で、「三日月次郎一件について」「すぼ抜きについて」「満州往来について」「博徒あしらいについて」の4作品を収録。

【付録】
●付録1 著者と親交のあった女優「檀ふみインタビュー」
●付録2 当全集の監修者、文芸評論家「川村湊の解説」
●付録3 特集企画「写真で見る 高知の今昔」
●付録4 プライベート写真満載、連載「宮尾登美子写真館」
●付録5 「高知観光ガイド」高知城、高知城歴史博物館
●付録6 「DVD作品紹介」映画『櫂』、テレビドラマ『櫂』

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(2018年2月2日配信)
■第2巻『陽暉楼/寒椿』
【テーマ】遊廓の女たち

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【収録作品】
高知で花開いた妓楼文化を書き残しておきたい――。宮尾のそんな思いから生まれた作品が『陽暉楼』だ。土佐随一の料亭と謳われた陽暉楼を舞台に、芸妓たちの生きざまや土佐の情景を織り込みながら、実存の名妓・桃若(ももわか)の薄幸な生涯を流麗な筆致で綴る。ひとりの男を愛したことで、過酷な運命を歩むことになる桃若の潔さ、心根が涙を誘う傑作だ。
『寒椿』は、置屋に預けられ姉妹のように育った4人の少女が芸妓となり、その後に歩んだ人生の明暗を4章からなるオムニバス形式で描いていく。貧しさ故に身売りされた女たちを雪に埋もれて咲く寒椿にたとえた、宮尾の思いがこもった作品である。

【付録】
●付録1 特集企画1「遊廓・芸娼妓とは」佐賀朝教授(大阪市立大学)
●付録2   特集企画2「『陽暉楼』のモデルとなった料亭と芸妓」
●付録3 連載「宮尾登美子写真館」
●付録4 「高知観光ガイド」高知県立文学館、得月楼
●付録5 「DVD作品紹介」映画『陽暉楼』、映画『寒椿』

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(2018年3月2日配信)
■第3巻『鬼龍院花子の生涯/楊梅の熟れる頃』
【テーマ】土佐の女
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【収録作品】
『鬼龍院花子の生涯』は、土佐一の親分といわれた“鬼政”こと鬼龍院政五郎の任侠道、鬼政を取り巻く女たちの愛憎、愛娘・花子の哀れな生涯を養女・松恵の目を通して描く。宮尾作品初の映画化が大ヒットし、夏目雅子が演じた松恵の台詞「なめたらいかんぜよ」が流行語にもなった。ただし、この台詞は原作にはなく、映画を見た宮尾は仰天したと書き記している。
『楊梅の熟れる頃』は、土佐の13人の女たちから紡いだ13の短篇集。高知の特産品や名所などを絡めながら、苦難に押しつぶされそうな心を奮い立たせ、前を向いて生きる土佐女の強さ、生きざまをあたたかな眼差しで綴っていく。

【付録】
●付録1 特集企画1「土佐の女」山本一力×川村湊
●付録2   特集企画2「『楊梅の熟れる頃』MAP」
●付録3 連載「宮尾登美子写真館」
●付録4 「高知観光ガイド」日曜市、司牡丹 酒ギャラリーほてい
●付録5 「DVD作品紹介」映画『鬼龍院花子の生涯』

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■第4巻『春燈/湿地帯』
【テーマ】青春時代・幻の長篇連載

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【収録作品】
宮尾は30年近い歳月をかけて、自伝四部作を書き上げた。『春燈』はそのひとつで『櫂』の続編にあたり、宮尾自身をモデルとした綾子の多感な思春期を描いている。父の稼業が原因で教師から差別されていると感じた綾子が、父を憎み激しく反抗する姿に宮尾の複雑な心境が窺われ、「もっとも書きにくかった」と述べている作品だ。
『湿地帯』は宮尾が上京する前、38歳の時の作品で、高知新聞に“前田とみ子”のペンネームで初連載をした長篇である。高知を舞台にしたミステリー仕立ての恋愛小説で、異色の宮尾作品といわれている。

【付録】
●付録1 インタビュー「中島丈博(脚本家)」
●付録2 連載「宮尾登美子写真館」
●付録3 「高知観光ガイド」ひろめ市場、土佐赤岡どろめ祭り
●付録4 「DVD作品紹介」テレビドラマ『春燈』

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(2018年5月2日配信)
■第5巻『朱夏/仁淀川』
【テーマ】満州・引き揚げ

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【収録作品】
『朱夏』と『仁淀川』はいずれも自伝的四部作に含まれ、『櫂』『春燈』の主人公・綾子のその後を描いている。
『朱夏』では、昭和20年に生まれたばかりの長女を連れて、教員の夫とともに満州の飲馬河(いんばほう)に赴いた宮尾が、日本の敗戦によってもたらされた地獄絵図さながらの苦難の日々を基に書いた作品である。宮尾は引き揚げ後、この時の体験を愛娘に伝えたい一心で執筆を始め、それが作家への道の出発点ともなり、後に『朱夏』として結実した。極限状態の中で剥き出しになる人間のエゴイズムが鮮烈だ。
戦後、農業を営む夫の実家に一家で身を寄せた宮尾は、清らかな仁淀川の畔にある農村で暮らす。『仁淀川』は農家の生活に馴染めず疲れ果て、結核となり、最愛の母、そして父を相次いで亡くす絶望の中で、執筆に救いを見出した宮尾の軌跡が読み取れる。

【付録】
●付録1 特集企画「高知の満州開拓団」田中 全(元・四万十市長)×秋田 和(元・大土佐開拓団員)
●付録2 連載「宮尾登美子写真館」
●付録3 自筆原稿『仁淀川』
●付録4 「高知観光ガイド」春野町 あじさい街道、屋形船 仁淀川

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(2018年6月1日配信)
■第6巻『一絃の琴/母のたもと』
【テーマ】日本の伝統文化Ⅰ・一絃琴

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【収録作品】
一絃琴は1本の絃を張っただけの簡素な琴だ。土佐では坂本龍馬も嗜み、藩士の習い事とされていたが、『一絃の琴』では幕末から昭和に至る時代の変遷を背景に、一絃琴に魅せられた苗(なえ)と、苗の弟子で才能溢れる蘭子の確執を描く。上梓までに17年もの歳月をかけて磨き上げた格調高い筆致は、直木賞選考でも高い評価を受けた。
『母のたもと』は、宮尾が52歳で直木賞を受賞するまでを綴った随筆集。小説家を志し精進を重ねる宮尾の心情、両親や家業のなかで出会った芸娼妓への思いなどが綴られている。

【付録】
●付録1 特集企画「土佐一絃琴の魅力」森本和子(正曲一絃琴白鷺会会長)
●付録2 連載「宮尾登美子写真館」
●付録3 自筆原稿『一絃の琴』
●付録4 「高知観光ガイド」高知市立自由民権記念館、高知市寺田寅彦記念館
●付録5 「DVD作品紹介」テレビドラマ『一絃の琴』

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(2018年7月6日配信)
■第7巻『伽羅の香/松風の家』
【テーマ】日本の伝統文化Ⅱ・香道、茶道

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【収録作品】
室町時代に確立された香道は、香りを発する香木を加熱して、その香りを楽しむ雅な芸道だ。香道では香りを“嗅ぐ”ではなく“聞く”と表現する。江戸時代まで上流階級の嗜みとされていた香道だが、明治維新後は衰退の一途を辿る。香木の中で最上級品とされているのが伽羅で、『伽羅の香(かおり)』は次々と身内を亡くすという不幸に見舞われながらも、私財を投じて香道の復興に尽力した女性の生涯が描かれ、香道の奥深い世界を見せていく。
『松風(まつかぜ)の家』は安土桃山時代、千利休によって大成された茶道の世界が舞台である。茶道も香道同様、明治維新後に衰退していったが、同作品では逆境隆盛を取り戻すために苦難を乗り越え、懸命に生きた宗家一族の歩みが綴られ、第51回文藝春秋読者賞を受賞した。タイトルにある松風は、茶を点てるために窯で沸かした湯が奏でるシュンシュンという音を指し、松林に渡る風に見たてられたことに由来する。

【付録】
●付録1 特集企画「香道の楽しみ方」山田松香木店
●付録2 書評「『松風の家』讃」阿川弘之
●付録3 連載「宮尾登美子写真館」
●付録4 「高知観光ガイド」高知市旧山内家下屋敷長屋展示館、高知市大川筋武家屋敷資料館

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(2018年8月3日配信)
■第8巻『序の舞/手とぼしの記』
【テーマ】日本の伝統文化Ⅲ・日本画

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【収録作品】
『序の舞』は第17回吉川英治文学賞を受賞した作品で、女性として初めて文化勲章を受章した日本画家の上村松園がモデルとされる。女性が画家になることが非常に難しかった明治期、京都に生まれた主人公の津也。幼少の頃より画才を発揮し、修練を重ねて美人画の新境地を切り開くが、未婚の母という波瀾に富んだ人生を歩むことになる。志を貫き美人画の極みへと到達するまでの津也の苦難と、女性としての心情を流麗な筆致で綴った名作である。
随筆集『手とぼしの記』には、上村松園の恋文など『序の舞』を執筆する際の取材こぼれ話が記されていて興味深い。また、命からがら満州から引き揚げた時の体験、大好きなそうめんにまつわる話なども収められている。

【付録】
●付録1 特集企画「宮尾登美子、不屈の作家道」小谷野敦(作家・比較文学者)
●付録2 連載「宮尾登美子写真館」
●付録3 自筆原稿『序の舞』
●付録4 「高知観光ガイド」よさこい祭り、高知よさこい情報交流館
●付録5 「DVD作品紹介」映画『序の舞』

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(2018年9月7日配信)
■第9巻『錦/美しきものへの巡礼』
【テーマ】日本の伝統文化Ⅳ・織物、手仕事

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【収録作品】
『錦』は京都・西陣の織元で、織物を芸術の域まで高めたと賞される初代・龍村平蔵をモデルにした小説だ。明治生まれの平蔵は斬新な織技法を編み出し、織物の世界に新風を巻き起こした。また法隆寺や正倉院などに伝わる古代裂(こだいぎれ)の研究に没頭、その復元にも努めた。小説では、織物に生涯をかけた菱村吉蔵を主人公に、吉蔵を支えた妻、妾、女性従業員らの献身と胸中も描き、吉蔵の一生が綴られる。宮尾が80歳から連載を始めた作品で、82歳の時に単行本として刊行、最後の長篇小説となった。この作品の発表後、宮尾の業績に対して菊池寛賞が贈られ、『錦』は親鸞賞も受賞した。
『美しきものへの巡礼』は、雑誌記者経験もある宮尾が手仕事の伝統を守る職人を取材、全国各地を巡り歩いたエッセイ。手毬、ケーキ、市松人形、打ち上げ花火、菊作りなど、宮尾がこよなく愛した美しきものを作り上げる職人の技に迫り、自身の忘れ得ぬ思い出も随所に織り込まれている。

【付録】
●付録1 特集企画1「土佐の“いごっそう”」加賀乙彦×川村湊
●付録2 特集企画2「『美しきものへの巡礼』撮影秘話」渡辺直之
●付録3 連載「宮尾登美子写真館」
●付録4 「高知観光ガイド」桂浜観月会、桂浜水族館

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配信スケジュール

第1巻/2018年1月5日配信
第2巻/2018年2月2日配信
第3巻/2018年3月2日配信
第4巻/2018年4月6日配信
第5巻/2018年5月4日配信
第6巻/2018年6月1日配信
第7巻/2018年7月6日配信
第8巻/2018年8月3日配信
第9巻/2018年9月7日配信
第10巻/2018年10月5日配信
第11巻/2018年11月2日配信
第12巻/2018年12月7日配信
第13巻/2019年1月4日配信
第14巻/2019年2月1日配信
第15巻/2019年3月1日配信
第16巻/2019年4月5日配信
第17巻/2019年5月3日配信
第18巻/2019年6月7日配信
第19巻/2019年7月5日配信
第20巻/2019年8月2日配信

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