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原田マハのオススメ作品を紹介!アートを題材にした作品多数

早稲田大学で美術史を専攻していた原田マハ。大学卒業後は美術館に勤務し、フリーのキュレーターとしても活動していました。だから、作品の多くは美術やアートを題材にしたものが多く、その知識や経験が存分に活かされています。今回は原田マハのオススメ作品5選をご紹介します。

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楽園のカンヴァス

楽園のカンヴァス_書影 出典:http://www.amazon.co.jp/dp/4103317515

構想から完成まではなんと30年近い時間がかかったという本作品。ニューヨーク近代美術館でキュレーターとして働く主人公はティム。ティムはルソーの未発表作品の真贋をどちらが正しく見極められるか、日本人の女性研究者と勝負をすることになり、ある書物をもとに二人の専門家の謎解きバトルが繰り広げられます。現代の謎解きの場面と並行して、若き日のルソーやピカソのエピソードも登場。2つの時代が描かれ、登場人物それぞれの絵画に込められた思いが交錯し謎が解明されていきます。絵画や美術の知識がなくてもグイグイと引き込まれる作品です。

ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれる。そこで見たのは巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵。持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を譲ると告げ、手がかりとなる謎の古書を読ませる。リミットは7日間。ライバルは日本人研究者・早川織絵。ルソーとピカソ、二人の天才がカンヴァスに籠めた想いとは――。

本日は、お日柄もよく

本日は、お日柄もよく_書影 出典:http://www.amazon.co.jp/dp/4103317515

主人公は製薬会社の総務部に勤務するOLのこと葉。こと葉は幼馴染の結婚式で聞いたスピーチに感動し、そのスピーチライターの久美に弟子入りすることに。そしてスピーチライターとして腕を磨いたこと葉は、ついに政権交代を狙う野党政治家のスピーチを書くことに。スピーチのノウハウやテクニックではなく、言葉の持つ力とはなんなのか!? スピーチの内容はもちろん、登場人物のセリフもよく練られていて胸に響いてきます。素晴らしい言葉がたくさん詰まった作品です。

OLが選挙のスピーチライターに! ? 言葉のもつ限りない可能性をハートフルに描いた青春小説。スピーチの極意もお教えします!

キネマの神様

キネマの神様_書影 出典:http://www.amazon.co.jp/dp/4167801337

40歳を目前に会社を辞めることになってしまった女性主人公とその父が、ブログをきっかけに再び人生に立ち向かう物語。ギャンブルと映画が趣味の父親は、退職の日に心筋梗塞で倒れ入院することに。それまでの借金も家族にばれてしまい、ギャンブルができなくなった父親は映画に没頭します。そしてその映画に関するコラムを書き始めると、なぜか大人気に。そこに映画コラムニストのライバルも登場し、物語は思わぬ方向へ展開していきます。映画を軸に描かれる友情や愛情の顚末は-。読み終わった後、すぐに映画が見たくなるような小説です。

四十を前に、突然会社を辞めた娘。映画とギャンブルに依存するダメな父。二人に舞い降りた奇跡とは―。壊れかけた家族を映画が救う、奇跡の物語。

カフーを待ちわびて

カフーを待ちわびて_書影 出典:http://www.amazon.co.jp/dp/4796663525

第1回日本ラブレター大賞受賞作品。日本ラブレター大賞は、2006年より宝島社主催で開催されている、恋愛小説を対象にした公募文学賞です。この作品も大賞の名にふさわしい素晴らしい恋愛小説となっています。カフーとは、「いい知らせ」を意味する与那国地方の方言だそうです。物語の舞台は、沖縄の小さな島。一人の青年が旅先で冗談半分で絵馬に書いたのは、「嫁にこないか。幸せにします。」という言葉でした。しかし後日、「絵馬を見たので、お嫁さんにしてください。」という内容の手紙が届き。。。沖縄独特のゆったりとした空気感が漂い、読むだけで優しい気持ちになるような小説です。

「嫁に来ないか。幸せにします」 「絵馬の言葉が本当なら、私をお嫁さんにしてください」 から始まるスピリチュアルなほどピュアなラブストーリー。

暗幕のゲルニカ

暗幕のゲルニカ_書影 出典:http://www.amazon.co.jp/dp/4103317515

誰でも一度は美術の教科書などで目にしたことのある、ピカソの「ゲルニカ」。本作は反戦のシンボルとも言われている「ゲルニカ」をモチーフにしたアートサスペンスです。ある日、国連本部のロビーに飾られていた、「ゲルニカ」のタペストリーが突然消えてしまいます。9.11の頃のニューヨーク、スペイン、そしてピカソが生きていた時代が平行して描かれます。現代のゲルニカをめぐる政治的な思惑と、ゲルニカ誕生にまつわるストーリー。戦争に対するやるせない思いや、絵画の持つ力を信じる著者の思いが伝わってきます。

反戦のシンボルにして20世紀を代表する絵画、ピカソの“ゲルニカ”。国連本部のロビーに飾られていたこの名画のタペストリーが、2003年のある日、忽然と姿を消した…。

最後に

40歳を目前にして、「人生で本当にやりたいことは何か?」と考え退職を決意した原田マハ。独立をして、アートイベントなどを手がけるようになります。豊富なアートの知識や様々な社会経験を活かして、今後もどんな読み応えのある作品を生み出してくれるのか楽しみです。

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