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【放送作家としても活躍】百田尚樹のオススメ作品を紹介

人気番組を手がけ放送作家としても活躍している百田尚樹。小説家としても、数々のヒット作を生み出してきました。史実や人物の歴史なども徹底して研究されており、とても読み応えのある作品ばかりとなっています。その中から特におすすめの作品をご紹介します。

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永遠の0

永遠の0_書影
出典:http://www.amazon.co.jp/dp/406276413X

著者のデビュー作。司法試験合格を目指す弟とフリーライターの姉が、特攻隊員だった祖父、宮部久蔵のことを知るために、当時の祖父を知る人々に会いに行くというところから物語が始まります。戦場での祖父を知る人々からの話で明らかになってくる久蔵の姿は、優秀な零戦パイロットであったけれども極端に死を恐れる臆病者だったというものでした。意気地なし、卑怯者と馬鹿にされても「娘に会うまでは絶対に死ねない。」という信念を貫いた久蔵。零戦パイロットとして、父親として久蔵が最後に選択した決断とは?戦争に翻弄されながらも、必死に自分の人生を生きようとした零戦パイロットの物語です。

「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。天才だが臆病者。想像と違う人物像に戸惑いつつも、1つの謎が浮かんでくるーー。記憶の断片が揃う時、明らかになる真実とは。

モンスター

モンスター書影
出典:http://www.amazon.co.jp/dp/4344418506

醜い容姿のために周囲や実の母親からも疎まれて育った主人公の和子。上京して祖母の養女となったことをきっかけに、名前と顔を変えて別人となることを決心します。風俗で働きながら美容整形を繰り返す主人公。整形手術によりとびきりの美人となった主人公は、別人として地元に戻りレストランを開きます。大金を稼いで美貌も手に入れた主人公が、つらい思い出のある故郷に戻ってきた理由とは?外見の美しさに執着した彼女の人生はどう変わっていくのでしょうか。

田舎町で瀟洒なレストランを経営する絶世の美女・未帆。彼女の顔はかつて畸形的なまでに醜かった。周囲からバケモノ扱いされる悲惨な日々。思い悩んだ末にある事件を起こし、町を追われた 未帆は、整形手術に目覚め、莫大な金額をかけ完璧な美人に変身を遂げる。そのとき亡霊のように甦ってきたのは、ひとりの男への、狂おしいまでの情念だった——。

海賊とよばれた男

海賊とよばれた男_書影
出典:http://www.amazon.co.jp/dp/4062778297

第10回本屋大賞を受賞した作品。出光興産創業者の出光佐三がモデルとなっています。主人公の国岡鐡造が、小さな商店を日本を代表する大企業へと成長させていく過程が描かれています。主人公は社員を家族のように大切にしながら、戦争や海外進出などの試練を乗り越えていきます。会社の利益だけでなく、会社で働く社員のため社会のため日本の将来のためにできることは何か、高い志と使命感を持って行動する主人公の姿からは勇気をもらえます。主人公のような熱い思いを持った人たちの姿から、日本経済がどのように発展していったのかも学ぶことのできる作品です。

一九四五年八月十五日、敗戦で全てを失った日本で一人の男が立ち上がる。男の名は国岡鐡造。出勤簿もなく、定年もない、異端の石油会社「国岡商店」の店主だ。一代かけて築き上げた会社資産の殆どを失い、借金を負いつつも、店員の一人も馘首せず、再起を図る。石油を武器に世界との新たな戦いが始まる。

幸福な生活

幸福な生活_書影
出典:http://www.amazon.co.jp/dp/4396338910

19の作品からなる短編集。どの話も、「なるほど!」とつい手を打ってしまうような最後の1行がポイントになっています。『夜の訪問者』では、主人公が自宅に帰ると妻と自分の不倫相手の女性が楽しそうに話しています。動揺して、わけがわからない主人公。そして最後の1行である事実が明らかになります。文章は明快で読みやすくかなり短い話ばかりなので、空いた時間などに少しずつ読むのもおすすめです。

「ご主人の欠点は浮気性」帰宅すると不倫相手が妻と談笑していた。こんな夜遅くに、なぜ彼女が俺の家に?二人の関係はバレたのか?動揺する俺に彼女の行動はエスカレートする。妻の目を盗みキスを迫る。そしてボディタッチ。彼女の目的は何か?平穏な結婚生活を脅かす危機。俺は切り抜ける手だてを必死に考えるが…

風の中のマリア

風の中のマリア_書影
出典:http://www.amazon.co.jp/dp/4062769212

スズメバチたちが生き残りをかけて繰り広げる攻防が描かれています。30日間の命で、生きるために、子孫を残すために、必死に働くスズメバチたちの様子が擬人化して表現されており、主人公のマリアは、自分の子供を産むことはなく、働きバチとしての使命を全うするために生きています。外来種による攻撃、生存競争、縄張り争い。オオスズメバチの生態についてもかなり詳しく解説されているので、どことなく人間の社会にもあるようなことの気がして、いつの間にかスズメバチの世界に入り込んでしまいます。

命はわずか三十日。ここはオオスズメバチの帝国だ。晩夏、隆盛を極めた帝国に生まれた戦士、マリア。幼い妹たちと「偉大なる母」のため、恋もせず、子も産まず、命を燃やして戦い続ける。ある日出逢ったオスバチから告げられた自らの宿命。永遠に続くと思われた帝国に影が射し始める。

最後に

ミリオンセラーとなるヒット作品を連発している百田尚樹。本屋大賞でも常連となっている、読者に人気の作家です。長編大作からさらっと読める短編集まで、テーマやジャンルも幅広くいろいろな作品があるのでぜひ読んでみてください。

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