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【女性らしい作風で人気】吉本ばななのオススメ作品を紹介

大学卒業直後に発表した「キッチン」がベストセラーとなり、鮮烈なデビューを飾った人気作家の吉本ばなな。女性らしい、美しく詩的な文章と、その独特な世界観で、これまで多くの人気作品が発表されています。作品には海外のファンも多く、世界各国で翻訳版が出版されています。

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デッドエンドの思い出

デッドエンドの思い出_書影
出典:http://www.amazon.co.jp/dp/4167667029

「幽霊の家」、「おかあさーん!」、「あったかくなんかない」、「ともちゃんの幸せ」、「デッドエンドの思い出」の5つのストーリーからなる短編集となっています。なんとなく身近に感じられる、普通の人々の日常や恋と失恋について書かれた作品です。柔らかで読みやすい文章で構成されていますが、ところどころ心にグッとくる言葉やフレーズが登場します。失恋して落ち込んでいる時、なんとなく最近元気が出ないという時におすすめの作品です。

つらくて、どれほど切なくても、幸せはふいに訪れる。かけがえのない祝福の瞬間を鮮やかに描き、心の中の宝物を蘇らせてくれる珠玉の短篇集。

ハゴロモ

ハゴロモ_書影
出典:http://www.amazon.co.jp/dp/410135927X

都会で暮らしながら、8年間も写真家との不倫関係を続けていた主人公。突然別れを告げられた主人公は、自然の豊かな故郷に帰り新たな生活をスタートします。故郷の町で出会う少し風変わりな人々との交流を通じて、彼女の心の傷が癒され元気を取り戻していくという物語です。「どうして私はこんなにつまらないことで落ち込んでいるんだろう、そんな気分の時にこんな小説があったらいいなと思ってこの小説を書きました。」とあとがきには記されています。どうしようもなく落ち込んだ時にはこの作品を読んでみてください。

失恋の痛みと、都会の疲れをいやすべく、ふるさとに舞い戻ったほたる。大きな川の流れるその町で、これまでに失ったもの、忘れていた大切な何かを、彼女は取り戻せるだろうか……。赤いダウンジャケットの青年との出会い。冷えた手をあたためた小さな手袋。人と人との不思議な縁にみちびかれ、次第によみがえる記憶――。ほっこりと、ふわりと言葉にくるまれる魔法のような物語。

キッチン

キッチン_書影
出典:http://www.amazon.co.jp/dp/4041800080

1987年、日本大学芸術学部を卒業した年に発表した「キッチン」はその年の海燕新人文学賞を受賞しました。大人気のベストセラーとなり、世界各国で翻訳され多くの人に愛されている作品です。「キッチン」は唯一の肉親であった祖母を亡くした主人公が、祖母と親しかった男性と、彼の母親と暮らし始めるというストーリー。キッチンと同じく「死」をテーマにしたその他2編もおさめられています。

唯一の肉親であった祖母を亡くし、祖母と仲の良かった雄一とその母(実は父親)の家に同居することになったみかげ。日々の暮らしの中、何気ない二人の優しさに彼女は孤独な心を和ませていくのだが…。

TUGUMI

TUGUMI_書影
出典:http://www.amazon.co.jp/dp/4122018838

1989年に発表され、山本周五郎賞を受賞、その年の年間ベストセラーの総合1位となりました。作品は一大ブームとなり、翌年には牧瀬里穂さん、中嶋朋子さん主演で映画化もされました。容姿端麗だけど性格は少しきつい病弱な少女のつぐみ。つぐみのいとこで、つぐみと一緒に過ごした故郷を離れて大学に通うまりあ。ある夏休み、つぐみからの連絡を受けてまりあは故郷に戻りひと夏を過ごすことに。恋や家族、人との関わりについて描かれた青春小説となっています。病弱なつぐみの生き方やセリフからは生きることについての意思が伝わってきます。自分のひと夏の青春や思い出をふと思い出したくなるような作品です。

病弱で生意気な美少女つぐみ。彼女と育った海辺の小さな町へ帰省した夏、まだ淡い夜のはじまりに、つぐみと私は、ふるさとの最後のひと夏をともにする少年に出会った―。少女から大人へと移りゆく季節の、二度とかえらないきらめきを描く、切なく透明な物語。第2回山本周五郎賞受賞。

アムリタ

アムリタ上_書影
出典:http://www.amazon.co.jp/dp/4101359148
アムリタ下_書影
出典:http://www.amazon.co.jp/dp/4101359148

1995年に紫式部文学賞を受賞した作品です。バーで働く主人公の朔美は、ある日階段を踏み外して頭を強く打ち記憶を失ってしまいます。交通事故死した妹や様子が変わってきた弟。朔美の記憶は徐々に戻っていきますが、以前の自分とは違うという感覚が拭いきれません。そして朔美は目的のない旅に出ることに。目に見えないものや、理屈では表現できない不思議な世界も登場し、自分について自分の大切な人について深く考えさせられるような作品となっています。

甘い笑顔を持つ美しい妹が心を病み、死んだ。姉の私は頭を打ち28年間の記憶を失ってしまう。さらに弟が未来の一部を予知できるようになって……。“半分死んだ”ようになった私と“チャネリング小僧”になった弟は、高知やサイパンへの旅の中で、生命の輝きを取り戻していく。無力感にとらわれ、心が闇に近づく時、支えてくれる日常の確かな手触りと輝きを描ききった。人類を救う永遠の傑作。

最後に、立原正秋と吉本ばなな

吉本ばななは、「立原正秋と私」というエッセイで立原正秋作品のファンであると書いています。『彼の作品の中に行き場のなかった自分自身を見るような思いがなぜかあった。』と書かれているように、小説を読んで自分の中にあるやり場のない感情や気持ちが救われたという経験をした方も多いと思います。吉本ばなな作品を読んで多くの人がそう感じているように。

吉本ばななも推薦する、立原正秋の作品はP+D BOOKSにて、電子書籍と紙の書籍として発売されています。是非、こちらからチェックしてみてください

 

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