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今日の一冊
原 武史『最終列車』/鉄道への愛着と政治学を結びつけた著者の色あせない記憶
政治学者でもある五十九歳の著者・原 武史氏が、考察を交えて日本の鉄道を語る一冊。作家の関川夏央が解説します。...
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今日の一冊
【著者インタビュー】平井美帆『ソ連兵へ差し出された娘たち』/戦後の闇に迫った開高健ノンフィ・・・
1945年8月のソ連参戦で崩壊した「満州国」で、日本への引揚船が出るまで現地にとどまった女性たちは、一方的に性暴力の被害を受けていた――歴史に埋...
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今日の一冊
港 千尋『写真論――距離・他者・歴史』/写真史・文化人類学・社会学・文学の領域を横断した刺・・・
フランスの小さな村で、1822年に写真の原理が誕生してから200年。この二世紀で写真は大きく成長し、変貌しました。改めて写真を社会との関係におい...
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今日の一冊
筒井ともみ『もういちど、あなたと食べたい』/加藤治子、松田優作、深作欣二……いまは亡き人の・・・
加藤治子と食べた蕎麦がき、松田優作と共にしたにぎり寿司、深作欣二が好きだったキムチ鍋などなど、次々においしそうな食と思い出される故人のことが語ら...
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今日の一冊
【著者インタビュー】蝉谷めぐ実『おんなの女房』/江戸を舞台に、歌舞伎の女形とその女房の2人・・・
舞台は江戸の文化文政期。武家の娘が嫁いだ先は、女の自分よりも美しい歌舞伎の女形で……。2020年に『化け物心中』でデビューし、小説野性時代新人賞...
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今日の一冊
五木寛之『一期一会の人びと』/ぶっちぎりのパワーで対談・執筆した五木氏の金縁
フランソワーズ・サガン、モハメド・アリなど、錚々たる著名人との出会いを五木寛之氏が回想した一冊。作家・嵐山光三郎が解説します。...
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伊坂幸太郎『ペッパーズ・ゴースト』/現実とはなにか、未来とはなにか。常に読者に問いかける小・・・
物語は猫の虐待者およびその〝応援者”に対して残虐な処罰を下してまわる雇われ復讐人の話からはじまる。ところが、実はこの話は女子中学生が書く作中作で...
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【著者インタビュー】岩井圭也『竜血の山』/水銀を飲用する一族が日本の国力の一端を担い、水銀・・・
北海道で発見された東洋最大級の水銀鉱床には、水銀を飲用もする〈水飲み〉という一族が暮らしていた――実在したイトムカ鉱山をモデルに、時代に翻弄され...
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酒井隆史『ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか』/社会にとって大切な・・・
世の中にあふれる「何の意味もない仕事」。実はそんな仕事のほうが報酬が高く、本質的な付加価値を生むエッセンシャルワーカーは、報酬が低いといいますが...
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田島道治『拝謁記1 昭和天皇拝謁記――初代宮内庁長官田島道治の記録』/研究者も衝撃と驚きの・・・
昭和天皇と田島道治宮内庁長官の二人だけの会話を克明に記した、息遣いや表情までもが浮かんでくる対話録。本書の完結と同時に、昭和史の書き換えは必至で...
『今日の一冊』カテゴリー記事一覧
書評や著者インタビューを掲載しているページです。有名な著名人や作家やコラムニストの書評、旬な作家に直撃して聞いたインタビューなど、数多の作家や作品がつまっています。
※一部小学館発行の雑誌の記事を転載しております。