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今日の一冊
稲泉 連『廃炉「敗北の現場」で働く誇り』/「世界でまだ誰もやったことのない」仕事に挑戦する・・・
2011年に津波で全電源を失った「イチエフ」(福島第一原子力発電所)。あと30年以上はかかると言われる「廃炉」に向けて、現場で働く人びとのことを...
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今日の一冊
【著者インタビュー】水野梓『蝶の眠る場所』/事件の関係者の子供たちは、その後どう生きるか
小学校の屋上から転落した小学生の死と、ある事件の死刑囚が最期に残した「真犯人は別にいます」という言葉。その接点と真相とは? 日本テレビ報道局でも...
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今日の一冊
榎本泰子『「敦煌」と日本人 シルクロードにたどる戦後の日中関係』/オアシスの町をどう“発見・・・
中国から中央アジアを経てヨーロッパを結ぶ古代の通商路「シルクロード」の要所であるオアシスの町「敦煌」が、日本人にとってどんな存在であったかを丹念...
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今日の一冊
パク・ソルメ 著、斎藤真理子 訳『もう死んでいる十二人の女たちと』/日常のなかに「社会」を・・・
光州事件やミソジニー殺人事件などの社会的な出来事を扱いつつ、その一方で非現実的な架空の世界を描いた短編小説集。その日常や生活空間に、当たり前のよ...
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今日の一冊
【著者インタビュー】能登崇『ない本、あります。』/架空の小説を集めた奇妙で不思議な超短編集・・・
表紙も、タイトルも、著者も、出版社も、何もかもが架空! 著者がツイッターに開設したアカウント「ない本」から生まれた、この「?」づくしの短編集は、...
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今日の一冊
夢枕 獏『いつか出会った郷土の味』/本当にうまいものとの出会いを、作家がエロく痛快に書き下・・・
ユーコン川のカヌー下りをして、狼の遠吠えを聴きながら焚火で焼いたサーモン。山小屋で働いていたころ、ざくりと切って焼いて食べたカラマツ林のキノコ、...
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今日の一冊
逢坂 剛『道連れ彦輔 居直り道中』/次々に「見せ場」が用意された江戸時代のロードノヴェル
時は徳川十一代将軍、家斉の頃。主人公・彦輔は、さる武家から口のきけない美しい娘が京に行く際の道連れを頼まれて……。現代ミステリから西部小説まで、...
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今日の一冊
【著者インタビュー】桜井昌司『俺の上には空がある広い空が』/43年以上に及んだ冤罪体験が創・・・
20歳のときにやっていない強盗殺人の罪を着せられて、無罪を勝ち取るまで43年間の月日を費やし、うち29年は獄中で過ごしたという著者。現在は74歳...
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今日の一冊
山本武利『検閲官 発見されたGHQ名簿』/秘匿されていた存在を徹底調査した執念の報告書
占領下の日本で、憲法違反などものともせず、新聞・出版・郵便などの検閲、電話の盗聴を何喰わぬ顔で行なった「日本人GHQ検閲官」の実態を明かす一冊を...
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今日の一冊
中藤 玲『安いニッポン 「価格」が示す停滞』/デフレを続け、発展途上国に転落した日本のこれ・・・
国際的に見て、いま物価がとてつもなく安くなっている日本。その実態と原因を明らかにし、今後どうすべきかを考える新書を紹介します。...
『今日の一冊』カテゴリー記事一覧
書評や著者インタビューを掲載しているページです。有名な著名人や作家やコラムニストの書評、旬な作家に直撃して聞いたインタビューなど、数多の作家や作品がつまっています。
※一部小学館発行の雑誌の記事を転載しております。