本との偶然の出会いをWEB上でも

【茨城県民マンガ】だっぺ帝国の逆襲〈第10回〉 「ごじゃっぺかるた」で茨城弁の練習だ! 漫画/佐藤ダイン 監修/青木智也

県民の一体感を醸成するため、各地方はさまざまな方策を講じている。県歌や県の花はどこにでもあるが、我が茨城県には県民体操や県発祥のオリジナルスポーツ「パンポン」まであるのだ。ところが唯一欠けていたのが県民かるた。群馬の「上毛かるた」や栃木の「下野かるた」に大幅に後れを取っていたが、なんの! これから盛り返すぞ‼

 

その地方の風物や有名人などを網羅する「ご当地かるた」。
各県、知恵を絞って面白いものを作っているが
とくに関東で幅を利かせているのが「上毛かるた」だ。
 あ:浅間のいたずら 鬼の押出し
 い:伊香保温泉 日本の名湯
 う:碓氷峠の関所跡
ってな感じで、群馬の自慢のものをこれでもかとばかりにアピールしている。
でもちっと待ってくれっか。
使われている言葉は思いっきり標準語だっぺよ。
これで郷土愛って言えんのげ?
つーわげで、わが「ごじゃっぺかるた」は茨城弁にとことんこだわってっと
「えろいんぴつ」
「むぎもなく こっつぁみー」
「ごぎくらう」
どうで? わがっか? わかんねーだろうなー(ふ、古い……)
意味が知りたきゃ、このあとのマンガをじっくり読んでみてくろ!

マンガ中の記号(※1)などは、マンガのあとに出てくる“県民も知らない茨城の秘密”「だっペディア」の番号と対応しています。










 
 

だっペディア 第10回

マンガに登場するローカルな用語などを、徹底解説!
これであなたもイバラキアン(茨城人)の仲間入りだ!

 

(※1)ごじゃっぺかるた

 正式名称を「茨城弁ごじゃっぺかるた」といい、私イバラキングが企画からデザイン、解説、読み上げCDのナレーションにいたるまで完全プロデュースしたご当地かるた。ポップでカラフルな絵札とは裏腹に、内容はネイティブイバラキアンでもすべて理解するのは難しいとされるガチ仕様。とはいえ、読み上げCDがついているから、茨城弁初心者でもノープロブレムだ!
 また、読み札には標準語訳と重要語句の解説が書かれていて、読んでいるうちに自然と茨城弁に詳しくなれるぞ。茨城弁の学習教材としてもパーヘクトだっぺよ~!

 
 
 

(※2)上毛かるた/下野かるた

 上毛かるたは、群馬県の歴史、地理、人物、産業などを幅広く紹介するご当地かるた。群馬では幼い頃からかるたの内容を暗記する訓練が行われており、暗唱できない者は浅間山の火口で釜茹での刑に処されるといわれる。
 この特性を利用すれば、群馬県人かどうかを確実に見分けることができる。やり方は簡単で、大声で「つ」と叫べばよい。群馬県人なら条件反射で「つる舞う形の群馬県!」と叫んでしまうのだ。グンマー恐るべし!
 下野かるたは、栃木県の文化財、産業、名所などを紹介する一品なのだが、世間の認知度の面では上毛かるたに遠く及ばない。がんばっぺ栃木! ってか、茨城もな(汗)

 

(※3)(茨城の方言は)場所によって微妙に違う

 他県の人間からすれば同じようにしか聞こえない茨城弁だが、じつは地域や世代によって微妙に違っており、県民同士でも使う/使わないで揉めるのは、「茨城弁あるある」のひとつだ。
 たとえば、県央・県北でメジャーな「いしこい」「いしけー」(=ぼろい、醜い)は南ではまったく使われないエリアがある。県西を代表する茨城弁でウソを意味する「ちくらっぽ」「ちく」は他のエリアではあまり知られておらず、逆に「ちぐぬぎ」(=ウソつき)のように県西では使われない言い回しが存在する。
 土地が広い茨城で、言葉にさまざまなバリエーションが存在するのは当たり前。その違いを楽しむことができる者こそが真の茨城弁マスターといっていいだろう。

 

(※4)こうどうかん

 江戸時代に各藩が子弟教育のために藩校を整備したが、水戸の藩校「弘道館」は、そのなかでも最大級を誇り、『大日本史』の編纂や自然科学の研究などを行っていた。教育の近代化を支えた、県民が誇る文化遺産なのだ。
 そんな遺跡をキャバクラの名前に使うなんぞ、水戸っぽが許さねえべよ!……いや待てよ、もしかしたら実在するんじゃないか?――と気になってググってしまったのは私だけではあるまい(笑)。で、結局あるのかって? 自分で調べなさい!

 
 

だっぺ帝国の逆襲は隔週掲載です。
次回は4月27日(月)に公開予定です。

 

作者よりひとこと+プロフィール

今回のお題:トレーニング

sato
■漫画:佐藤ダイン(サトウ/ダイン)
今までで一番頑張ってトレーニングしたのは会社員時代でしょうか。会社の後輩に好きな子がいて振り向いてもらうためにジムに週3で通って短期間で10キロ近く落としました。結果、告白して撃沈。当時は菓子パン1つ買うにもカロリーを気にしていたけど、先日は「かりんとう」を1袋、1人で平らげました。後輩のあの子、元気かな?

1984年、茨城県大子町出身。芸術系の大学在学中から漫画誌に投稿を続ける。サラリーマン生活、漫画家のアシスタントを経て、『桃色な片想い』(『月刊!スピリッツ』)でデビュー。

 

aoki
■監修:青木智也(アオキ/トモヤ)
トレーニングは長続きしたことがないんですよね(苦笑)。それこそ、小学生の頃に某週刊少年○ャンプの巻末に載っているブルワーカーや鉛の入ったリストバンド、握力を鍛えるミスターイーグルなどにあこがれ、エキスパンダーやダンベルを買ったことがありますが、いずれも長続きせず……。そういえば数年前に買った腹筋ローラーも部屋の隅に転がったままです。ただ、慢性的な運動不足なので、まずはダイゴたちにならって県民体操を始めてみますかね。でもあれ結構ハードなんだよなぁ(汗)

1973年、茨城生まれ。WEBサイト「茨城王(イバラキング)」を立ち上げるかたわら、常総ふるさと大使、いばらき統計サポーター、茨城県まちづくりアドバイザーなどとしても活動。

<「だっぺ帝国の逆襲」連載記事一覧はこちらから>

記事一覧
△ 【茨城県民マンガ】だっぺ帝国の逆襲〈第10回〉 「ごじゃっぺかるた」で茨城弁の練習だ! 漫画/佐藤ダイン 監修/青木智也 | P+D MAGAZINE TOPへ