本との偶然の出会いをWEB上でも

【茨城県民マンガ】だっぺ帝国の逆襲〈第13回〉 茨城は映画の聖地だっぺ! 漫画/佐藤ダイン 監修/青木智也

唐突に現れたナゾのコンサルタント・昆沙流。茨城が誇る野菜や魚介類について、「いくらたくさんとれても、知られてないんじゃ意味がない」と言い放つ。にっくき昆に対してダイゴたちはどう出る!? 茨城が隠れた映画の聖地だってことも紹介するぞ!

 

コロナはまだまだおっかねーけど
安心して外出できるようんなったら、ぜひ茨城に来てくろな
偕楽園や筑波山、袋田の滝といった定番スポットもいいけんど、
「だっぺ帝国の逆襲」第12回で紹介した「将門縁の地めぐり」や
映画の撮影に使われた場所を訪ねて歩ぐのもおもしかっぺよ
https://www.ibaraki-fc.jp/locationmap.html
ちなみに、私、イバラキングには大いなる野望があんだよ。
「だっぺ帝国の逆襲」のラジオ番組化を果たしたいま、
次なるステップっつったら……やっぱし映画化だっぺよ!

え、「茨城じゃ無理」?「身のほど知らずだ」って?
黙れ! シャーラップ! うっせおめ!
逆に燃えてきたど~。
あっ、でもまずは書籍化しねーとな(汗)。
さあ、コロナに負げねでがんばっぺ!!

マンガ中の記号(※1)などは、マンガのあとに出てくる“県民も知らない茨城の秘密”「だっペディア」の番号と対応しています。








 
 

だっペディア 第13回

マンガに登場するローカルな用語などを、徹底解説!
これであなたもイバラキアン(茨城人)の仲間入りだ!

 

(※1)茨城の米

 豊富な水に平らな土地、温暖な気候と好条件がそろった茨城県は関東一の米どころ。その80%はコシヒカリで、新潟に次ぐコシヒカリの産地でもある。「新潟のコシヒカリ」といえばありがたいような気もするだろうが、味では茨城のコシヒカリも負けちゃいない。産地をいわずに食べ比べてもらったら、いい勝負をするだろう。
 ちなみに、筑波山麓の「北条米」は関東きっての良質米として昔から知られており、昭和初期に皇室へ献上されていた。最近は北条米を使ったアイス「北条米(マイ)スクリーム」などの加工品も作られている。
 小学館の担当者は千葉県在住ながら、茨城のジョイフルで毎回「茨城産コシヒカリ」30㎏を購入し、茨城県人が開発したコイン精米器でせっせと精米しているらしい。フッフッフ……洗脳はうまくいっているようだ。

 

(※2)水菜

 水菜といえば、いまや鍋やサラダの定番野菜だが、昔は関東ではほとんど食べられていなかった。なぜなら水菜は元々「京野菜」だったから。それが、品種改良で葉がやわらかくなり、サラダに使えるようになったことで全国に広まっていった。
 この水菜の普及に一役買ったのが茨城である。広い土地があって都心に近い茨城が本場の京都を抜いて生産量トップになるのに、それほど時間はかからなかった。
 当時の新聞記事には、茨城産は京都産の半額だからとても太刀打ちできないと京都の悲痛な叫びが掲載されていたが、「手ごろな価格で高品質」な農産物を作らせたら茨城の右に出る者はいない。茨城産のコスパは日本一ィィィィーーーーッ!

 

(※3)茨城が日本の食卓を支えてる

 知名度こそけっして高くない茨城の農水産物だが、東京都中央卸売市場での青果物取り扱い高は16年連続トップ(2019年)である。茨城の食材は知らず知らずのうちにみなさんの食卓に並んでおり、とくに首都圏においては茨城の食材が使われない日はないと言ってもいいだろう。
 つまり「東京人の身体は茨城でできている」のである! 東京人が気づいていないだけで、茨城の東京侵攻作戦はすでに始まっているのだ。これはほんの序章に過ぎない。さあ、ここからが「だっぺ帝国の逆襲」だ!

 

(※4)ものすごい鯖

 茨城県神栖市の越田商店が作る「鯖の干物」で、約半世紀もの間継ぎ足してきた特製の「つけ汁」と伝統の技で作られた一品は、塩辛さや生臭さが少ないのが特徴。料理店や食通のあいだで評判が高い。ちなみに現在の商品名は「鯖の文化干し」である。なんか普通の名前になっちゃったような気もするが(汗)、それだけ商品力に自信がある証拠だっぺ。
「鯖の水揚げ日本一」という「量」で躍進してきた茨城だが、最近はこの「ものすごい鯖」のように「質」にこだわる動きも目立ってきている。また、こういった動きに呼応するかのように、鯖料理を楽しむための鯖専用日本酒「SABA de SHU(サバデシュ)」というお酒も茨城から誕生しており、茨城のサブカルチャーならぬ「サバカルチャー」は厚みを増す一方だ。

 

(※5)いばらきフィルムコミッション

 茨城は知られざるロケのメッカである。海・山などの自然、寺社・古民家・木造建築などの歴史を感じる建物、ビルや広場などの現代的なスポットまで、撮影にうってつけの景色は茨城でだいたい揃ってしまう。しかも、都心から日帰りで行き来できる好立地。さらに、県と市町村のフィルムコミッションが手厚くサポートしてくれるのだから、ロケ地としてこれ以上の環境はないといえよう。
『白い巨塔』『医龍』の病院として使われた「茨城県庁」、仮面ライダーや戦隊ヒーローものにたびたび登場する「つくばセンター広場」「水戸芸術館」、時代劇に使われる坂野家住宅」「ワープステーション江戸」(「日光江戸村」や「太秦映画村」みたいな映画撮影施設)など、定番スポットだけでも枚挙にいとまがない。
 気づかないだけでたくさんの映像に映り込んでいる茨城。「茨城サブリミナル作戦」は静かに進行中である。

 

(※6)『カメラを止めるな!』

 2017年に公開された話題の低予算映画『カメラを止めるな』(通称:カメ止め)。国内外で数々の賞を受賞し、社会現象になったのは記憶に新しい。この『カメ止め』のロケに使われたのが、水戸市の「旧芦山浄水場」だ。その廃墟っぷりの素晴らしさから、「カメ止め」や欅坂46のMVのほか、「相棒」や「仮面ライダーゴースト」など、名だたる作品のロケに使われており、いまや「日本一有名な廃墟」として、その名をとどろかせている
 しかしながら、あまりに廃墟すぎて危険なので、立ち入りは禁止である(笑)。

 
 

だっぺ帝国の逆襲は隔週掲載です。
次回は6月8日(月)に公開予定です。

 

作者よりひとこと+プロフィール

今回のお題:「私のソウル・ドリンク」

sato
■漫画:佐藤ダイン(サトウ/ダイン)
 冷蔵庫を開けてとある飲み物をコップに注いでいる時に、母から「そんなに飲んでたら、骨強くなっぺ」と言われ、ハッとしました。そうです、牛乳です。苦手な人もいるとは思いますが、僕は大人になった今も毎日飲んでいます。
 思い返してみれば学校の給食に出るパックの牛乳も、限界ギリギリまで飲むのを我慢しつつ食べ進め、最後の最後に一気に流し込むのが好きでした。土曜日も学校があった頃、昼に出されるミルメーク(牛乳に入れる調味料)も大好きだったな~(遠い目)。

1984年、茨城県大子町出身。芸術系の大学在学中から漫画誌に投稿を続ける。サラリーマン生活、漫画家のアシスタントを経て、『桃色な片想い』(『月刊!スピリッツ』)でデビュー。

 

aoki
■監修:青木智也(アオキ/トモヤ)
 やはり茨城県民のソウル・ドリンクといえば「マックスコーヒー」でしょう! コーヒーは大人の飲み物。そこは子どもにとっては「禁断の領域」でしたが、マックスが私に大人の扉を開けてくれたのです。安心の甘さ。広がる練乳の魔力。
 大人になった今はあの甘さに耐え切れず、めっきり飲む機会が減ってしまいましたが、県内でコカ・コーラの自販機を見るたびに、マックスコーヒーが2列占拠しているかどうか確認せずにはいられません(笑)

1973年、茨城生まれ。WEBサイト「茨城王(イバラキング)」を立ち上げるかたわら、常総ふるさと大使、いばらき統計サポーター、茨城県まちづくりアドバイザーなどとしても活動。

<「だっぺ帝国の逆襲」連載記事一覧はこちらから>

記事一覧
△ 【茨城県民マンガ】だっぺ帝国の逆襲〈第13回〉 茨城は映画の聖地だっぺ! 漫画/佐藤ダイン 監修/青木智也 | P+D MAGAZINE TOPへ