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【茨城県民マンガ】だっぺ帝国の逆襲〈第15回〉 いそっちもびっくり!? 鉾田のメロンは超うまい! 漫画/佐藤ダイン 監修/青木智也

ダイゴ、五月、ハチの3人は、茨城が誇るあの農産物「メロン」について調べるために、鉾田市にやってきた。鉾田はメロンをはじめサツマイモなどの農作物で日本一なのだ。JAの直売所でメロンを物色していた3人に、あの悪夢のような女が迫りくる!

 

バブル時代を経験した人なら
大洋村」という地名を聞いたことあんじゃねえかなぁ。
所ジョージが歌にしたこともある
サラリーマンでも買える別荘」が並んでいたところだかんね。
その 大洋村は鉾田市、旭村と合併して鉾田市に。
何?「鉾田」が読めない?
茨城が誇る美女・磯山さやかさんや、
一流漫才師・カミナリの出身地だっぺよ。
美魔女として知られる永作博美さんの出身地
「行方」よりは簡単だと思うけど……。
コラっ「行方不明」とかウマいこと言わなくていいからっ!(汗)

鉾田=ほこた
行方=なめがた

 

マンガ中の記号(※1)などは、マンガのあとに出てくる“県民も知らない茨城の秘密”「だっペディア」の番号と対応しています。









 
 

だっペディア 第15回

マンガに登場するローカルな用語などを、徹底解説!
これであなたもイバラキアン(茨城人)の仲間入りだ!

 

(※1)鉾田市

 鉾田市といえば、タレントの「磯山さやか」、お笑いコンビ「カミナリ」の出身地……くらいにしか思っていない人が多いかもしれないが、全国屈指の農業王国である茨城を象徴するまちなんだかんね。
 まず、メロンにサツマイモ。これらは鉾田を代表する二大農産物で、どちらも生産額は日本一だ! さらにはごぼうや京野菜だった水菜も日本一だし、イチゴ、トマト、にんじん、大根、ほうれん草の生産額も県内一。まさに、鉾田といえば農業、農業といえば鉾田なのだ。
 市内にはメロン御殿が立ち並び、「メロンロード」なる道路まで通っているんだぞ。こらっ、ただの農道って言うな!(汗)

 

(※2)サングリーン旭

 鉾田市は、鉾田町、旭村、大洋村が合併してできた自治体で、一般にJAは合併・広域化を進めているが、「旭村」はどっこい生き残っている(旧鉾田町と旧大洋村エリアが「JAほこた」、旧旭村エリアが「JA茨城旭村」)。そのJA茨城旭村が運営する農産物直売所がサングリーン旭だ。
 生き残っている理由のひとつが、JA茨城旭村がいち早く導入したメロンの光センサー。メロン1つひとつの糖度・熟度・形・重量をセンサーでチェックして品質管理を徹底してきた。そもそも、合併する前からメロン産出額では旧旭村が日本一(旧鉾田町が全国第2位)だったから、「うちのメロンは質・量ともに日本一」という自負があったんだっぺ。
 ちなみに今年はコロナ感染対策ということで、6月中旬まで「メロンのドライブスルー販売」もやってたんだわ。茨城はスタバのドライブスルー第1号店(守谷市)があるし、かつてはドライブスルーの公衆電話(つくば市)もあったというお土地柄。さすがモータリゼーション先進県ならではだっぺよな。

 

(※3)アンデスメロン

 外国産っぽい名前を持つアンデスメロン。じつは日本の種苗メーカー「サカタのタネ」が1977年に作り出した品種で、「生産者が作って安心」「流通業者が売って安心」「消費者が買って安心」ということで、「安心ですメロン」→「アンデスメロン」と名付けられた。コテコテの日本語を洋モノに見せるネーミングセンス、しびれっちゃーなぁ~。

 

(※4)かっぽっといて

 「かっぽる」は、接頭語「かっ」と「放る」が組み合わさってできた茨城弁
マンガ本編の「かっぽっといて」は、「(そのまま手を付けず)放っておいて」という意味で使われているが、他に「捨てる」「放り投げる」などの意味もあるので、文脈から判断しないとダメだかんね。
 主な使用エリアは県央を中心に北や東寄りの地域が多く、南西部では「かっぽる」ではなく「うっちゃる」を使う傾向にある。「うっちゃる」は相撲の技「うっちゃり」などにも残っており、漢字では「打っ棄る」「打っ遣る」などと書く。
 この話にとくにオチはないが、かっぽっといて。

 

(※5)代表的な品種

 茨城県で作られている代表的なメロンの品種は、緑肉系のアンデス、「クイーン&ヘルシー」な赤肉系のクインシーのほか、一般にマスクメロンといわれるアールス、茨城生まれで「Oshima Takii OriginaL Melon」を略したオトメ、楕円形のタカミ(貴味)、そして、新種の茨城オリジナル品種「イバラキング」などがある。
 しつこいようだが、イバラキングという名前は私が先に……以下略。

(※6)メロンの森

 メロン狩りやBBQが楽しめるメロン直売所で、「完熟」にこだわっているのが特徴。通常、メロンは1週間ほど追熟してから食べるのがよいとされているが、ここのメロンはとれたてが食べ頃なのである。完熟メロンだからお店に漂う甘~いメロンの香りも半端ないぞ~。
 訪れた際には、贅沢なメロンの食べ比べを試してほしい。まずびっくりするのが「したたるメロンの汁が半端ない」こと。そして、食レポでは言っちゃいけないかもしれないが、「とにかくどれも美味い」(笑)。ごじゃっぺレポーターの私を叱る前に、みんなもぜひ一度食ってみてくろなっ。同意せざるを得ないはずだから。
 ところで、「メロンの森」というネーミングが気になった方も多いと思うが、「メロンなのに畑じゃなくて森なのか!?」というツッコミは実際に多くあるらしく(笑)、その引っ掛かりをあえて狙って付けられたネーミングとのこと。いやどうもっ!

 

(※7)ミツバチ

 メロンには雄花と雌花があり、雄花の花粉を雌花が受粉することでメロンができる。家庭菜園ならすべての花に受粉させることも可能だが、何百、何千というメロンを育てる農家が、手作業でこれをやるのは不可能に近い。というわけで、一般に受粉にはミツバチが活用されている。
 ミツバチは新しく咲いた花をちゃんと認知して、ひとつ残らず受粉させることができる
のだとか。えっ、結構アタマがいいんだな。私はこのところ記憶力が衰えているというのに……。

 

(※8)メロンを半分に割って食べる

 「メロンの森」の食べ比べとは関係ないが、鉾田市ではメロンを半分に切って食べる「半カットメロン」(パカットメロン)を推奨しており、あちこちで㏚活動を繰り広げているそうだ。メロンを半分に切り種を取ったあと、空いたところにアイスクリームやさまざまなフルーツ、チョコレートなどをあしらって、おいしくいただこう、というものだ。
 そんな説明じゃ想像ができない、という人は「鉾田の誇り」専用サイト(http://hokota-brand.com/hokotanohokori/)を覗いてみてくれっけ。
 このサイトで注目したいのは鉾田が誇る一流芸能人・カミナリと鉾田市長のミニコント。とくに2018年の野菜の㏚動画は、無駄にクオリティが高いぞ。

 

(※9)いしけー

 「いしこい」「えしけー」などともいわれ、南西部を除くエリアでよく使われている茨城弁の基本用語のひとつ。意味は、「ぼろい」「醜い」「粗末」「悪い」などで、よくないこと全般に使われる。
 応用形として「へしけー」「やしけー」「ぽしけー」などがあり、上級者である「いしけーマスター」は状況に応じて使い分けることができるが、県外者にはちんぷんかんぷんだろう。
 えっ、私の生まれたところも「いしけー町」だっぺって?
ちがーべよ!いしけー町じゃなくて石下町だかんな。そごんとご夜露死苦!

 

だっぺ帝国の逆襲は隔週掲載です。
次回は7月20日に公開予定です。

 

作者よりひとこと+プロフィール

今回のお題:カップ麺といえば?

sato
■漫画:佐藤ダイン(サトウ/ダイン)
 やっぱり日清食品の「カップヌードル」でしょうか。お金がピンチの時はこれで1食しのいでいました。特にカレー味が好きです。
 衝撃度で言えば、これまた日清食品の「ラ王」を初めて食べたときは、それまでの自分の中のカップ麺の常識を覆すほどのインパクトがありました。ただ、ちょい高いイメージがあるので結局はカップヌードルに落ち着くんですけどね。

1984年、茨城県大子町出身。芸術系の大学在学中から漫画誌に投稿を続ける。サラリーマン生活、漫画家のアシスタントを経て、『桃色な片想い』(『月刊!スピリッツ』)でデビュー。

 

aoki
■監修:青木智也(アオキ/トモヤ)
 茨城でカップ麺といえば、取手の「ろっこく(国道6号)」沿いに日清の工場があって、巨大なカップヌードルから湯気が上がっているんです。実は煙突だそうですが、結構インパクトがありますよ。
 あとは、「うまいヌードル」でおなじみニュータッチの本社と工場が八千代町なんですよ。CMで目にしていたあのニュータッチが八千代の会社だったと知った時は、とても親近感がわきましたね。

1973年、茨城生まれ。WEBサイト「茨城王(イバラキング)」を立ち上げるかたわら、常総ふるさと大使、いばらき統計サポーター、茨城県まちづくりアドバイザーなどとしても活動。

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