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【茨城県民マンガ】だっぺ帝国の逆襲〈第17回〉 筑波山といえば やっぱりコレでしょ!! 漫画/佐藤ダイン 監修/青木智也

「天狗党の乱」を調べるために筑波山に向かった3人。ついでに訪ねた「東筑波ユートピア」で、体力の大半を消耗する。おかげで筑波山神社に行くはずが、巨大なガマが棲むトワイライトゾーンに迷い込んでしまい……。

 


コロナで遠出はしにくいけど
落ち着いたらぜひ筑波山に登ってみてくろ。
関東平野を一望しつつ、富士山まで望める景色は
まさにプライスレスだっぺよ。
秋の紅葉や春の梅花など、四季折々の表情は、
さすがは百名山のひとつに数えられるだけのことはあっとな。
登山ルートもたくさんあっから、
何度訪れても新鮮に楽しめっかんね。
比較的軽装で登れるところも魅力
ひょっとしたら「東筑波ユートピア」の
「いのししのくに」に行くより楽かも!?
(詳しくはマンガを読んでくろ)
ってか、どんだげ険しいんだ、ユートピア!

 

マンガ中の記号(※1)などは、マンガのあとに出てくる“県民も知らない茨城の秘密”「だっペディア」の番号と対応しています。








 
 

だっペディア 第17回

マンガに登場するローカルな用語などを、徹底解説!
これであなたもイバラキアン(茨城人)の仲間入りだ!

 

(※1)天狗党の乱

 ざっくりいうと、水戸藩士たちが日本の将来を憂いて、幕府に「しっかりしてくれよ」と迫った事件。詳しくは次回以降のマンガとだっぺディアを見てくれ。
 で、『波山始末』とは、その顛末を旧水戸藩士・川瀬教文が記したもので、なんと明治30(1897)年刊。県民以外は興味がないかもしれないが、天狗党関係の本はいまだに刊行され続けており、一定の人気を保っているのだ。

 
 

(※2)日本一客が来ない動物園(東筑波ユートピア)

 石岡市八郷地区の峰寺山中腹にある動物園。テレビ番組で「日本一客が来ない動物園」として取り上げられて話題になった。現在は世界一をうたうイノシシ牧場「いのししのくに」が新設されている。
 ちなみに、私が同園を最初に訪れたのは、いまから約40年前の1979年。大型バスに乗って訪れた小学1年の遠足の行き先がこのユートピアだった。当然、古さなど微塵も感じず、園内はおサルさんでいっぱいだった記憶がある。帰りに300円のお小遣いでワニのおもちゃを買ったっけ……。
 時は流れ、平成中期の2005年。茨城のB級スポットを巡るなか、山の奥地でひっそり営業していたユートピアは、そこだけ時代に取り残されたザ・昭和の施設だった! それにしても、こんな山奥だったっけ? 園内はこんなに急傾斜だったっけ?(汗)
 この時点で、すでにお猿の楽園の面影はなかったが、あの状態でなんとか踏みとどまって令和の時代を迎えられたのは奇跡とすら思えてしまう。

 

(※3)ガリガリ君

 埼玉県深谷市に本社を置く赤城乳業が製造する大人気アイス。爽やかなソーダ味を中心としたラインナップと、バーに「1本当り」の表示があれば、その場でもう1本もらえるお得さで、大手メーカーも顔負けの大人気商品に。
 う~ん、茨城でこれに対抗できるのは、やっぱり「うまい棒」だろうな。ガリガリ君もうまい棒も、袋に一見チープなキャラクターがデザインされているが、あれは綿密な計算に基づいている――に違いない。
 地方発で天下を取った商品同士、仲良くしようではないか。ねえ、ダサイタマさん(ニヤリ)。

 

(※4)でっかいガマガエル(ガマランド・ガマ洞窟)

 筑波山の「つつじが丘」にあるガマをテーマにしたアミューズメントスポット。でっかいガマガエルが目印だ。東筑波ユートピアと並び、ただならぬ昭和臭を放っており、B級スポット好きの心をとらえて離さない
 ミニ遊園地「ガマランド」は、老朽化により遊べる遊具がほぼ皆無だが、併設されているお化け屋敷「ガマ洞窟」は未だ現役である。いろんな意味でコワいが(汗)、勇気を出して入ってみっぺ!

 

(※5)筑波山といえばガマガエル

「関東は筑波山の麓、おんばこという露草を食って育った四六のガマだ。このガマを四面ギヤマンの箱に入れると、ガマは己の姿が鏡に写るのを見て吃驚仰天、タラーリ、タラーリと脂汗を流す。これをすき取り、トローリ、トローリと煮詰めましたるがこの陣中膏ガマの油」――などの口上で知られるガマの油。大坂冬の陣に従軍した、筑波の住職の常備薬が元になっているといわれる。
 口上は「筑波山ガマ口上保存会」がいまに伝えており、筑波山神社や各地のイベントなどで見ることができる(コロナの影響で、筑波山神社での実演は年内中止)ほか、小中学生の少女たちで結成した「おくのガマガール」も地元では大人気だっぺよ。
 筑波山土産の定番は、このガマの油とガマの置物。茨城では、ガマの置物を住宅の入口に置いている家をちらほら見かけるが、これは無事に「帰る(カエル)」っていう願掛けだかんね。

 

(※6)にぎり石

 ガマ洞窟の入口近くに鎮座している「にぎり石」。「山中より出土」「石をなでると幸せになれます」などというあおり文句が並べられている。
 でもなぁ、明らかに自然の石には見えないんだけど……。あ、そうか、天然石とはどこにも書かれてないので、加工した石を一度埋めてから掘り出したんだな、なんて思ったあなたの心は汚れているに違いない。ツチノコやUFOや川口浩探検隊を信じていたあのころの気持ちを取り戻すべよ!

 
 
 

だっぺ帝国の逆襲は隔週掲載です。
次回は9月14日ごろに公開予定です。

 

作者よりひとこと+プロフィール

今回のお題:「恐怖! 私がパニックに陥った事件」

sato
■漫画:佐藤ダイン(サトウ/ダイン)
 僕は人生で一度だけ本命かもしれないチョコをバレンタインにもらったことがあります。高校生の時の話です。僕はお礼に当時組んでいたバンドのライブチケットを渡しました。
 ライブ当日、リハーサルの時にギターとアンプを繋ぐケーブルが損傷し、本番で音が全く出ませんでした。僕は逃げ出したい気持ちを抑えつつお客さんに背を向けて必死に復旧を試みました。あの時ほど惨めな気持ちになったことはありません。
 卒業式の日、僕はその子に告白したのですが、結果は言わずもがなです。

1984年、茨城県大子町出身。芸術系の大学在学中から漫画誌に投稿を続ける。サラリーマン生活、漫画家のアシスタントを経て、『桃色な片想い』(『月刊!スピリッツ』)でデビュー。

 

aoki
■監修:青木智也(アオキ/トモヤ)
 今回は、夏休みに起こった事件のお話です。
 私が小学生の時、夏休みの楽しみの一つが「鬼虫捕り」でした。鬼虫とは茨城でクワガタ(またはカブトムシ)のことで、当時は近所の雑木林でよく鬼虫捕りをしていたんです。
 あれはまだ鬼虫捕りデビューしたての頃。私は、皮が剥がれて樹液が出ている木に黒いものが何匹かいるのを発見しました。しかし、急いでその木に駆け寄ってみると、鬼虫は幹と皮の隙間のところに隠れてしまったのです。でもそこにいるのはわかってるんだ! 幸いその木の皮は薄かったので、私は迷うことなく、手で剥がしたのでした。
 次の瞬間……「うわぁぁぁぁ~!」と叫ぶ私がいました。
 なんと、鬼虫だと思っていた黒いものは全てゴキブリだったのです!(汗)
 ゴキブリがいるのは家の中だけではないというのを初めて知った、夏の恐怖体験でした(苦笑)。

1973年、茨城生まれ。WEBサイト「茨城王(イバラキング)」を立ち上げるかたわら、常総ふるさと大使、いばらき統計サポーター、茨城県まちづくりアドバイザーなどとしても活動。

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