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【茨城県民マンガ】だっぺ帝国の逆襲〈第19回〉 茨城は関東でいちばん安全だっぺ! 漫画/佐藤ダイン 監修/青木智也

筑波山には温泉がある。ってことはひょっとして火山? 茨城が、大災害に遭遇する可能性が(比較的)小さいのは、藤田小四郎たち天狗党の人たちが見守っているからだった!?

 

茨城を代表する古社「鹿島神宮」には
「要石」というのがあってだな、
パッと見には漬物石ぐらいにしか思えないのだが、
水戸黄門が掘らせても
結局掘り返せなかったほどの巨石なのだよ。
これが地中の奥深くまで埋まっていて、
地震ナマズの頭を押さえているのだ。
ちなみに千葉県の「鹿取神宮」にも要石があって、
こちらはナマズの尾を押さえている。
だから茨城周辺は安全なのである。
えっ⁉ 関東大震災も東日本大震災もあったじゃないかって?
揺れが強かったわりには
茨城の被害は少なかったじゃないかっ!
これぞ要石パワーだっぺよ。いやどうもっ!

 

マンガ中の記号(※1)などは、マンガのあとに出てくる“県民も知らない茨城の秘密”「だっペディア」の番号と対応しています。

 

■前回までのあらすじ
 筑波山神社に行くため、ケーブルカーで山を下っていたダイゴ、五月、ハチの3人。到着して、天狗党関連の碑を探そうとしたとき、第13回などに出ててきた謎のコンサルタント・昆沙流が登場!!
 
 
 
 
 
 
 








 
 

■エピローグ
 最後に登場するガマ洞窟は第17回で登場したのと同じもの。一度見ておいて損はない!?

 
 
 
 
 
 

だっペディア 第19回

マンガに登場するローカルな用語などを、徹底解説!
これであなたもイバラキアン(茨城人)の仲間入りだ!

 

(※1)筑波山神社

 筑波山の中腹にある神社で、詳しい創建時期は不明だが、3000年の歴史があるとされている。ご神体は「筑波山」。つまり、山全体がパワースポットってことなんだかんね。
 ケーブルカーの駅がすぐ近くにあり、ロープウェー駅があるつつじが丘と並んで、筑波山登山の起点となっている。また、君が代の歌詞に登場する「さざれ石」が境内に展示されていたり、さらには「宇宙の卵」という重さ8トンものオブジェがあったりする。
 意味がわからないので説明書きを読んでみると、「宇宙の卵は、無の象徴として生まれ、みんなであたためる未来の夢が楽しみである」と、さらに頭を抱えたくなる内容。どうやら1985年の科学万博のシンボルとして会場に飾られた強化プラスチック製の卵のようだ。少し殻が剥がれてきているので、そのうち中から巨大ガマが出てくるんじゃないだろうか……(汗)

 

(※2)藤田小四郎

 水戸学の大家・藤田東湖を父に持つ。水戸藩尊王攘夷派の志士として62人の同志たちと筑波山で挙兵。その後、天狗党の実質的指導者として京都を目指す行軍を指揮した。結局京都に行くことはできず、迂回した先の敦賀で捕縛され処刑されたという話は、次回以降のマンガで描かれる予定だ。
 ちなみに小四郎は四男で、長男は太郎、次男は健次郎、三男は大三郎である。なんだか水戸藩第9代藩主・徳川斉昭のエピソード(子どもたちに二郎麿、三郎麿……二十麿など名付けていた 「だっぺ帝国の逆襲 第18回」参照)が思い浮かぶようだ。当時、水戸にはそういうトレンドがあったんだっぺか?

 
 
 
 

(※3)(筑波山の)お土産

 筑波山のお土産で真っ先に思いつくのはやっぱし「ガマ」だっぺ~。定番中の定番「ガマの油」はまずおさえておかねばなるまい! 置き物やキーホルダーなど、ガマグッズもチェックすべし。食べられるガマなら「がませんべい」。箱入りもあるが、個人的におススメなのが特大サイズ。インパクトは十分で、ガマのデザインもかわいかっぺよ。
 ガマ以外では、特産の福来みかんを使った「七味唐辛子」。とくに「みよ子の七味」は大人気! 季節によっては「福来みかん」自体を買うこともできるぞ。スイーツなら「かりんとう饅頭」もんまがっぺなぁ。

 

(※4)茨城には火山がない

 筑波山は、真ん中がくぼんでいるので、「あれ、火山じゃね?」といわれることが多いが、じつは地面が隆起してできた山である。北部を除いて、そもそも山が少ない茨城だが、火山はひとつもないため、噴火による火砕流などの心配はない
 ただし、過去に富士山や浅間山が大噴火した際には、西風に乗って微量ながら火山灰が降ったそうなので、影響がゼロとはいえないが……。とりあえず関東ではいちばん火山の影響を受けにくい県なのはまぢげねえべ!

 
 
 
 
 

(※5)茨城は安全

 異常気象が“異常”ではなくなっているこの日本で、100%安全と言い切れる場所などないのだが、茨城は火山や大雪がないのはもちろん、台風や地震などに対しても比較的安全な県だといわれている。
 常総市で水害があったばかりじゃないかと思われるかもしれないが、他の地域との大きな違いは、平坦な地形が多いので、浸水被害はあっても土石流やがけ崩れなどの被害はほとんどなく、人的被害は比較的少ない
 地震に関しては、茨城を震源とする地震が最近やたら多いのがちと気になるが(汗)、今後起きるといわれている巨大地震での被害予想は限定的なものにとどまっている。
 だから、五月のいうとおり、早く首都機能を茨城に移したほうがいいだろう。そうだ、明治時代に建てられた重厚な建物「牛久シャトー」を菅新総理の官邸にするってのはどうだっぺ?

※牛久シャトー――神谷バーをつくった神谷傅兵衛が、茨城県牛久に創設した日本初のワイナリー。2018年、レストランやショップがなくなったが、庭園や神谷傅兵衛の記念館などは残されている。

 
 

だっぺ帝国の逆襲は隔週掲載です。
次回は10月下旬ごろに公開予定です。

 

作者よりひとこと+プロフィール

今回のお題:私が経験した大災害

sato
■漫画:佐藤ダイン(サトウ/ダイン)
 小学校低学年頃の話です。都会ではあまりないと思いますが、僕の家はトイレが外にありました。もちろん水洗ではなく、いわゆるボットン便所(汲み取り式便所)でした。電気も付いていません。ですから、日中は問題ないのですが、夜中は色々な意味で恐怖感があります。
 ある日、暗闇のなか足を踏み外して、片足を便器の穴に突っ込んでしまいました。全身が落下していたかと思うとゾッとします。
 これが僕が経験した大災害です。

1984年、茨城県大子町出身。芸術系の大学在学中から漫画誌に投稿を続ける。サラリーマン生活、漫画家のアシスタントを経て、『桃色な片想い』(『月刊!スピリッツ』)でデビュー。

 

aoki
■監修:青木智也(アオキ/トモヤ)
 大災害というわけじゃないですが、一瞬の判断の遅れが大きな影響を及ぼすという話。
 冬のある日、つくばで家族と買い物してたんですよ。外を見たら雪がちらついてきまして、帰らないと……と思っているうちに、どんどん激しく降ってくるじゃありませんか! 
急いで車に飛び乗ったものの、時すでに遅し。路肩にはスリップした車があちこちに(汗)。不幸なことに私もスノータイヤを履いておらず、超低速でなんとか地元に戻ったのですが、そこには最後の難関「鬼怒川」が立ちはだかっていました。鬼怒川の橋は手前が坂になっており、坂を上り切れない車が何台も立ち往生していたのです。
 万事休す……歩いて帰るしかないと思ったその時! 一つだけ坂がゆるやかな橋があることを思い出し、遠回りでしたが、行ってみることにしました。そこは予想どおり坂がゆるやかで、ノーマルタイヤでも渡ることができたのでした。ありがとう美妻橋!
 やっぱし「いぎ(雪)」はなめてかかっちゃだいだどな。それ以来、早めのスノータイヤ装着を心がけております。

1973年、茨城生まれ。WEBサイト「茨城王(イバラキング)」を立ち上げるかたわら、常総ふるさと大使、いばらき統計サポーター、茨城県まちづくりアドバイザーなどとしても活動。

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