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【茨城県民マンガ】だっぺ帝国の逆襲〈第22回〉 これで北関東の最底辺争いに決着だ!? 漫画/佐藤ダイン 監修/青木智也

「世の中の価値観をひっくり返す!」と意気込んだダイゴたちだが、間抜けなことに、どうやって実現するかは考えていなかった。ところが、偶然訪れた喫茶店の社長から、インスピレーションを受けて……。

 

茨城の春といえば、なんといっても梅
茨城弁なら「んめ」。
偕楽園の梅林はすばらしいのひと言だし、
筑波山の「梅まつり」も必見だっぺ!
このところの暖かさで、ほころびはじめた梅が
なんともいえないいい匂いを漂わせはじめているぞ。
偕楽園では、あのチームラボが
「光の祭」と題したアートイベントを開催する予定。
コロナで会期が3月1日からに変更となったが、
マスクや消毒スプレーの準備を整えつつ、
期待して待っているしかあ「んめ」~!

 

■登場順物紹介


水卜慶国(みと・よしくに)
茨城再生プロジェクトのリーダー。だが、頼りにならない……かも。


袋田ダイゴ
この物語の主人公。茨城の地位を押し上げるために奮闘を続ける。


平野五月
茨城愛にあふれるこの物語のヒロイン。平将門の末裔。


ハチ(湯田八郎)
茨城生まれの母と、栃木生まれの父をもつ、プロジェクトのアルバイト。

昆沙流(こん・さる)
経営コンサルタント。左遷されて水戸出張所にいるが、巻き返しを狙っている。

佐々木助五郎(ささき・すけごろう)
ご老公のアシスタント。茨城と群馬のハーフ。茨城弁は不得意。愛称は助さん。

熱海格之介(あつみ・かくのすけ)
熱心な茨城信者。助さんと同じく、ご老公のアシスタント。愛称は格さん。

 

■前回までのあらすじ

「東日本№1」のキャンプ場で茨城の存在感をアピールする作戦を練っていたダイゴ、五月、ハチの3人+1人(昆)。改革のDNAを持った県の先達にならって、「世の中を変えよう!」と意気込んだが……。
 
 
 
 
 
 
 

マンガ中の記号(※1)などは、マンガのあとに出てくる“県民も知らない茨城の秘密”「だっペディア」の番号と対応しています。
 
 









 
 

■エピローグ
ダイゴはいったい何を思いついたのか!? 緊迫の次回を待て!

 
 

だっペディア 第22回

マンガに登場するローカルな用語などを、徹底解説!
これであなたもイバラキアン(茨城人)の仲間入りだ!

 

(※1)栃木

 茨城にかわって魅力度最下位に転落した栃木県。茨城県民は「同じ北関東で役割が入れ替わっただけだっぺ! あんま気にすんなよ」と、ちょっと上から目線で思いがちだが、栃木県民にとってはかなり一大事なんだかんね!
 実は栃木県が最下位になったのは今回が初めて。魅力度ランキング25位以内を目指すことをずっと公言していて、県をあげて「真剣に」ランクアップに取り組んでいたのだ。それがランクアップどころか、まさかの最下位だっぺよ~。いやどうもっ(汗)
 しかも、栃木は日光や那須などの有名な観光地があり、最下位になったことで受けるダメージは茨城の比ではない
 だから県知事が調査会社に乗り込んでいく気持ちもわかるし、「この調査、ひょっとして何か目に見えない力が働いているのでは……」というのは北関東に属する全員がうすうす感じていたことなのだ。
 でも、そこであまりじたばたせずに、「まあ、いがっぺな」と変に心のゆとりがあるのが、茨城の県民性なんだけどね(苦笑)。

(※2)茨城は最高でも42位止まり

 魅力度ランキングの最下位脱出で、茨城県民がそれほど騒いでいないのは、なんだかんだいって最下位が一番おいしいポジションだったことに加えて、42位というのが微妙な位置だから。47都道府県のなかの42位。限りなく下位であり、この42位がこれまでの最高位なのである。いやぁ、すごく微妙だよ(苦笑)。
 この10年でだいぶ最下位に慣れてしまった茨城県民だが、この調査が始まる前、茨城の地位は、最低でも「真ん中ぐらい」と思っていた人が多かったはずだ。面積こそちょうど真ん中の24だけど、県内総生産も、県民所得も全国で10位前後と、実はなかなかのもんなんだかんね。下位争いをすべき県ではないはずなのだ!
 栃木だって最高で35位までいってるし、42位ぐらいで喜んでらんねえべ!

 

(※3)「8時だョ! 全員集合」

 ドリフの「8時だョ! 全員集合」の会場に使われていたことでも知られる取手市民会館は、コンサートやお笑いイベントが数多く開かれている、取手市民にとってはおなじみの施設だ。
「8時だョ! 全員集合」で使用された回数は31回。1977年にはセットが火事になるという伝説的なハプニングもこの会場で起きている。「ああ、あれね」と思ったあなたは50代確定!?
 DVDや動画配信サービスでも、取手市民会館で収録されたコントを見ることができるので、茨城のドリフファンはぜひチェックしてみてほしい。

 

(※4)世界最北のコーヒー

 赤道から南北緯度25度のエリアに集中しているコーヒー豆の栽培地だが、実は茨城でもコーヒー豆が栽培されているというから驚きだ! 利根町で収穫された「トネビーンズ」は、世界最北のコーヒーとしてギネスへ申請されたとか。
 利根町は北緯36度だから、まさに記録的。毎年10月1日の「コーヒーの日」から数日間、「とむとむ」各店でこのコーヒーが味わえる。

 

(※5)十夢十夢

 まちの小さな喫茶店から利根町で再出発。コーヒー豆の栽培も行い、龍ケ崎市、つくば市、牛久市にも進出。いまや県南を代表するコーヒー専門店となった「とむとむ」。ひたちなか市に本拠を置く「サザコーヒー」と並ぶ、茨城を代表するコーヒー専門店だ。
 特徴的なとんがり屋根の建物は樹齢300年のカナダ杉を使用しているとか。
 ちなみに社長は、シニアによるスポーツと文化の祭典「ねんりんピック」(全国健康福祉祭)の水泳競技で優勝経験があるほか、世界マスターズ水泳選手権で日本記録と世界記録を樹立した経験の持ち主。なるほど、只者ではないっ!

 

(※6)茨城って、いろんな作物の 北限とか南限になってる

 北限・南限の作物といえば、北限のみかん(筑波山麓)や南限のりんご(大子町の奥久慈りんご)が有名だが、お茶の北限も茨城の大子町(奥久慈茶)だ。本編で触れられているマンゴーは「小美玉SUN完熟マンゴー」。パパイヤなら「那珂パパイヤ」がある。
もうここまでくると、茨城ならなんでも作れてしまう気がする(笑)。
 また、茨城は農産物に限らず植物の南限北限にもなっているようで、ウチワサボテンの北限、ハマナスの南限だったりもする。
 この気候条件に加えて、平らで広い土地や、都心へのアクセスの良さも兼ね備えているのだ。あとはブランド力だけだっぺよ!
 え、それが難しいって? そ、そんなことないもん!

 
 

だっぺ帝国の逆襲は隔週掲載です。
次回は2月下旬ごろに公開予定です。

 

作者よりひとこと+プロフィール

今回のお題:茨城の春

sato
■漫画:佐藤ダイン(サトウ/ダイン)
 春と言えば、やはり桜でしょうか。しかし、思い出されるのは大学生のときに神奈川の公園で友人とした花見であるとか、30を過ぎてからデートで行った六義園であるとかであって、地元の桜の印象があまりないというのが正直なところです。
 水郡線沿いには桜が点在するのですが、高校生時分は寝ていて気づかなかったのかもしれません。今年夏を予定していた水郡線の復旧が早まり、3月末になったようです。そのときは窓から存分に桜を楽しみたいと思います。

1984年、茨城県大子町出身。芸術系の大学在学中から漫画誌に投稿を続ける。サラリーマン生活、漫画家のアシスタントを経て、『桃色な片想い』(『月刊!スピリッツ』)でデビュー。

 

aoki
■監修:青木智也(アオキ/トモヤ)
 私からは「耳で感じられる」茨城の春を紹介したいと思います。それはずばり「ヒバリの鳴き声」です。ヒバリといえば茨城県の鳥にもなっていますね。
 農村地帯で育った私ですが、暖かくなってくると、どこからともなくヒバリの「ピヨピヨピヨピヨ……」と鳴く声が聴こえてくるんですよ。ヒバリは横に滑空するのではなく、上下にパタパタ飛んでいるので、鳴き声もずっと連続して聞こえるのが特徴です。
 コロナで外出しにくい日が続いていますが、ヒバリの声を聞きながらウォーキングするのも茨城ならでは春の楽しみ方かもしれません。

1973年、茨城生まれ。WEBサイト「茨城王(イバラキング)」を立ち上げるかたわら、常総ふるさと大使、いばらき統計サポーター、茨城県まちづくりアドバイザーなどとしても活動。

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