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【茨城県民マンガ】だっぺ帝国の逆襲〈第25回〉 茨城の守り神は牛久大仏だった!? 漫画/佐藤ダイン 監修/青木智也

ついにダイゴたちは利根川に架かる橋を封鎖して千葉、埼玉との交通を遮断。栃木とは不可侵条約を結んで独立を宣言する! 怒った官邸は自衛隊を投入して独立を阻止しようとするが、ダイゴたちは秘密兵器を繰り出して……。

 

約1年半ウェブ連載を続けてきた
「だっぺ帝国の逆襲」もいよいよ最終回。
コロナの影響で
取材はあっぱとっぱの連続でしたが
協力してくれたみなさん、
本当にありがとうございました。
ご覧のとおり、漫画は完結していないので
最後の締めを書き足して
秋までに単行本にする予定
「だっぺ帝国の逆襲」は茨城を最下位から脱出させた立役者!
発売記念イベント
も考えてっから、
みんなよろしくたのむがんね~!

 

■登場順物紹介


水卜慶国(みと・よしくに)
茨城再生プロジェクトのリーダー。だが、頼りにならない……かも。


袋田ダイゴ
この物語の主人公。茨城の地位を押し上げるために奮闘を続ける。


平野五月
茨城愛にあふれるこの物語のヒロイン。平将門の末裔。


ハチ(湯田八郎)
茨城生まれの母と、栃木生まれの父をもつ、プロジェクトのアルバイト。

昆沙流(こん・さる)
経営コンサルタント。左遷されて水戸出張所にいるが、巻き返しを狙っている。

佐々木助五郎(ささき・すけごろう)
ご老公のアシスタント。茨城と群馬のハーフ。茨城弁は不得意。愛称は助さん。

熱海格之介(あつみ・かくのすけ)
熱心な茨城信者。助さんと同じく、ご老公のアシスタント。愛称は格さん。

 

■前回までのあらすじ

「茨城が独立するなら、国境を画定しないと」というわけで、利根川を渡ったところにある茨城のテリトリー、五霞町と取手市小堀を見て回ったダイゴたち。100年以上の歴史を誇る渡し船が、現役でがんばっていることに感動する。
 
 
 
 
 
 
 

マンガ中の記号(※1)などは、マンガのあとに出てくる“県民も知らない茨城の秘密”「だっペディア」の番号と対応しています。
 
 










 
 

■エピローグ
瀧夜叉ロボ、ハッスル黄門やねば~る君に続くゆるキャラにならないかな?

 
 

だっペディア 第25回

マンガに登場するローカルな用語などを、徹底解説!
これであなたもイバラキアン(茨城人)の仲間入りだ!

 

(※1)大利根橋

 茨城県と千葉県はその大部分が利根川で分断されており、利根川にかかる橋を封鎖してしまえば南からの侵入は困難となる。作中に登場した大利根橋は、取手市と千葉県我孫子市を結ぶ国道6号の橋で、利根川にかかる道路橋としては最長。交通量も多いから、封鎖のダメージが最も大きい橋のひとつといえっぺな!
 東京を流れる神田川、隅田川、荒川、江戸川なんかには橋がふんだんに架かっているから、さほど意識することはないと思うが、利根川に架かる橋はきわめて少ない。川を渡ろうとすると、延々何キロも橋を求めてさ迷うことになる。封鎖するには都合がいいけど、移動には不便なことこの上ない。

 
 

(※2)戦略拠点

 第24回でダイゴたちは県境を探査。利根川の右岸(千葉・埼玉側)にはみ出している五霞町、小堀地区を、埼玉や千葉と折衝するときの「戦略拠点」と認定。そんなたいそうな場所だとは思えないけど……。

 
 
 
 
 
 

(※3)茨城放送

 茨城県にある唯一の民放県域ラジオ局。2021年4月から愛称を「LuckyFM 茨城放送」に変更。イバラキとラッキーを掛けたネーミングなのは、みんなわがってっぺ? 今後は動画配信も強化し、ゆくゆくはテレビ局を開局させるという大いなる野望を持つ。やっぱし茨城の逆襲にメディアの力は欠かせねーべ!
 なお、2020年4月からこのマンガと同名の「だっぺ帝国の逆襲」が放送されており、マンガの内容も毎週ラジオで紹介されているのだ。パーソナリティはわたくし、茨城王(イバラキング)がつとめている。みんな、聴いてくろな~。

茨城王の「だっぺ帝国の逆襲」
毎週水曜日 20:00~21:00 茨城放送にて放送中

 
 

(※4)F2、F╸4EJ改

 F2はアメリカのF16ファイティング・ファルコンをベースに改良された航空自衛隊の戦闘機。世界最高レベルの対艦攻撃能力と対空能力を備えており、「平成の零戦」などと呼ばれることもある。F╸4EJ改はF╸4ファントムIIからの流れをくんだ性能向上型の航空自衛隊の戦闘機。いずれも百里基地に配備されている。
 百里基地は関東で唯一、戦闘機の運用が可能な基地で、まさに「首都防空の要」なのだ。もし茨城が独立したら関東の制空権は茨城が握ることになるだろう。

 
 

(※5)予科練平和記念館

「予科練」とは「海軍飛行予科練習生」の略称で、日本の旧海軍がパイロットとしての基礎訓練を行うために設けられた制度。この予科練が1939(昭和14)年に横須賀から茨城の阿見町に移転。阿見には当時東洋一の航空基地といわれた霞ヶ浦航空隊があり、以後、予科練習教育の最重要拠点となった
 予科練に入隊した少年は終戦までの15年間で約24万人。そのうち約2万4千人が戦地におもむき、なかには特攻隊員となった者もいた。「予科練平和記念館」は、戦争の歴史を記録し、命の尊さや平和について考えてもらうために開設されたミュージアム
 なお、屋外に展示されている零戦は実物大の模型だが、阿見町では1944(昭和19)年~1945(昭和20)年まで零戦を製造していた。

 
 

(※6)筑波海軍航空隊記念館

 映画「永遠の0」の舞台で、ロケ地でもある笠間市の旧筑波海軍航空隊史跡。敷地内には旧司令部庁舎がほぼ当時のまま残されており、「筑波海軍航空隊記念館」となっている。
 筑波海軍航空隊は1938(昭和13)年に編成され、1500人以上が実機訓練を行った。1945(昭和20)年、戦況悪化にともなって「神風特別攻撃隊筑波隊」が発足。約70人が特攻で命を失っている。
 映画「永遠の0」の主人公はこの筑波海軍航空隊の教官という設定で、教え子を特攻に送り出すことに悩み苦しんだ末、自ら特攻を志願する。

 
 

(※7)牛久大仏

 茨城が、いや、日本が誇る巨大人型建造物。全高120m(像の高さは100m)で、ブロンズ製のものとしては地上高世界最大。その大きさは「奈良の大仏」が手のひらに乗ってしまうほどで、世界一有名な人型建造物「自由の女神」(46.05m)が牛久大仏と並べば、子どもどころか小人に感じられるレベルである。
 この牛久大仏、「かめはめ波」を放とうとしているとか、千葉・東京に睨みをきかせているとか、さまざまな噂の源になっている。噂だけじゃなく、実際に動いてほしいと願う茨城県民は少なくないはずだ(笑)。
 動く牛久大仏に対抗できるとしたら118.5mのシン・ゴジラぐらいだろうか。東宝さん、ぜひ「ゴジラvs牛久大仏」を制作してくれ!

 
 

(※8)瀧夜叉ロボ

 平将門の娘・五月姫は、将門が討ち取られた恨みを晴らそうと、妖術を身につけて朝廷を苦しめたらしい(第12回参照)。妖術使いとなった五月姫は瀧夜叉姫と名乗り、夜な夜な人を襲うが、それをまんま巨大化したしたのが「瀧夜叉ロボ」だ。
 その昔TBSの「8時だョ!全員集合」に登場していたジャンボマックスの顔を瀧夜叉風に変えれば、意外と人気キャラになるんじゃないかなんて思ったりして。

 
 

作者よりひとこと+プロフィール

今回のお題:「あらためて、茨城の魅力」

sato
■漫画:佐藤ダイン(サトウ/ダイン)
「だっぺ帝国の逆襲」のプロジェクトが発足し、初めての打ち合わせが行われたのは2019年3月のことでした。僕は水海道にあるカフェに向かうために初めて関東鉄道常総線に乗車し、水郡線以外にもこんなローカル線があるのかと衝撃を受けました。それほどに茨城に関して無知でした。
 それから2年、漫画の取材のためにさまざまな場所に行きました。おいしい物もたくさん頂きました。鰻、メロン、地ビール、レンコン……どれも鮮明な感覚として残っています。
 そこで出会ったのは一癖も二癖もある、だけど自分たちが作るものにとことん熱い人達でした。もしも、茨城にそんな人たちがたくさんいるのなら、もしかしたら本当に独立できちゃうかもしれません。
 そう思わせてくれた2年間でした。そんな茨城が、僕は好きです。」

1984年、茨城県大子町出身。芸術系の大学在学中から漫画誌に投稿を続ける。サラリーマン生活、漫画家のアシスタントを経て、『桃色な片想い』(『月刊!スピリッツ』)でデビュー。

 

aoki
■監修:青木智也(アオキ/トモヤ)
 茨城の魅力をひとことで表すと、「いいやんべ」。標準語では「いい塩梅」、つまり、「ちょうどいい」ってこと。「茨城は中途半端」「なんにもない」とよくいわれるけど、そうではなくて、とがったものは少ないかもしれないけど、「なかなか充実している」のだ。
 そんな茨城が、少しずつエッヂの効いたクールなものを生みだすようになってきていることを、マンガを通じて少しでも感じ取っていただけたら嬉しいです。
 コロナ後は、ほどよく都会でほどよく田舎……「ナチュラル・ディスタンス」な茨城の時代だっぺ!

1973年、茨城生まれ。WEBサイト「茨城王(イバラキング)」を立ち上げるかたわら、常総ふるさと大使、いばらき統計サポーター、茨城県まちづくりアドバイザーなどとしても活動。

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