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【人物の心情描写が秀逸】東野圭吾のおすすめ作品5選

東野圭吾の作品は、映画化やドラマ化されているものが多いように、ストーリーの面白さには定評があります。ストーリーの良さに加えて、ガリレオシリーズの湯川教授や加賀恭一郎シリーズの加賀刑事など、魅力的なキャラクターがファンを惹きつけています。今回は東野圭吾のおすすめ作品5選をご紹介いたします。

Letter

容疑者Xの献身

容疑者Xの献身
出典:http://www.amazon.co.jp/dp/4167110121

論理的で天才的頭脳を持つ大学教授の湯川が事件の謎を解明する、大人気ガリレオシリーズの第3作。第134回直木賞受賞作品です。ある日靖子と娘は自室アパートで、しつこくつきまとってくる元夫を殺してしまいます。動揺している靖子の部屋に隣人の石神がやってきます。自分の言う通りにすれば大丈夫だと言われた靖子は石神の指示に従います。捜査に行き詰まった担当刑事は湯川に捜査協力を依頼することに。はじめは警察の捜査協力を断る湯川でしたが、事件が起きた部屋の隣人が湯川が天才と称する大学時代の友人、石神であることを知ると事件に興味を持ち始めます。石神のトリックはミステリーとして十分読み応えがありますが、それより心に残るのは切なく悲しい愛の物語です。

数学だけが生きがいだった男の純愛ミステリ
天才数学者でありながらさえない高校教師に甘んじる石神は愛した女を守るため完全犯罪を目論む。湯川は果たして真実に迫れるか。

白夜行

白夜行
出典:http://www.amazon.co.jp/dp/4087474399

舞台化やドラマ化され話題となり、200万部を超える大ベストセラーに。とあるビルで質屋の主人の死体が発見されますが、犯人は捕まらず事件は迷宮入りとなります。殺された主人の息子である、桐原亮司。事件の捜査では有力な容疑者とされていた女性の娘である、西本雪穂。コンピューターの知識を生かしてカードの偽造など犯罪に手を染めていく亮司。美しい容姿を持ち成績もいい雪歩は大学へ進学します。全く別々の人生を歩んでいるように見えた2人の人生は…。800ページを超えるボリュームで読み応えたっぷりの内容になっています。

1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。容疑者は次々に浮かぶが、結局、事件は迷宮入りする。被害者の息子・桐原亮司と、「容疑者」の娘・西本雪穂―暗い眼をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別々の道を歩んで行く。二人の周囲に見え隠れする、幾つもの恐るべき犯罪。だが、何も「証拠」はない。そして十九年…。

手紙

手紙
出典:http://www.amazon.co.jp/dp/4167110113

2003年に刊行された本作は、第129回直木賞候補作にもなりました。ミリオンセラーとなった大ヒット作品で東野圭吾の人気作品ランキングではトップに上ることも多く、長い間多くのファンに愛されている作品です。両親に先立たれた2人の兄弟。体を壊して仕事ができないでいる兄は、弟の大学進学資金のため空き巣に入り殺人を犯してしまいます。1人になった弟は、通信教育で学び自分の人生をきちんと生きようとしますが、就職や結婚で幸せを掴みそうになるたびに「強盗殺人犯の弟」という事実がその機会を奪ってしまいます。普段あまりフォーカスされない犯罪加害者の家族を取り上げた、社会の偏見や加害者の家族のその後の人生について考えさせられる作品となっています。

強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く…。しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる苛酷な現実。人の絆とは何か。いつか罪は償えるのだろうか。

秘密

秘密
出典:http://www.amazon.co.jp/dp/4167110067

主人公の平介は自動車部品メーカーでエンジニアとして働きながら妻と娘と暮らしていました。ある日妻と娘の乗ったバスが崖から転落。事故により妻は亡くなりますが、娘はなんとか一命をとりとめます。しかし平介が駆け付けた病院で意識を取り戻したのは…。娘の体に妻の心が宿ったという、ファンタジー要素の入った少し変わった物語です。目の前にいるのは妻なのか、娘なのか。そしてついに妻との別れがやってきます。切なく悲しいミステリーです。

妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落。妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだはずの妻だった。その日から杉田家の切なく奇妙な“秘密”の生活が始まった。

新参者

新参者
出典:http://www.amazon.co.jp/dp/4062776286

ガリレオシリーズと並ぶ人気シリーズである加賀恭一郎シリーズの第8作目となる作品です。ある日、小伝馬町のマンションで中年女性の死体が発見されます。1話に1人ずつ、亡くなった女性と関わりのあった関係者に加賀刑事が聞きにいきます。殺人事件解明の手がかりはなかなか見つけられないのですが、事情を聞いた関係者が抱える問題を解決していくというちょっとひねった展開になっています。加賀刑事は事件を解決するだけでなく、その行動の裏にはどんな思いがあったのか、そこに重点を置いて事件を解明しようとします。犯罪トリックよりも人間ドラマに主軸がおかれていて、どの話も下町の人情に触れるような読後感のいいラストとなっています。

日本橋の片隅で一人の女性が絞殺された。着任したばかりの刑事・加賀恭一郎の前に立ちはだかるのは、人情という名の謎。手掛かりをくれるのは江戸情緒残る街に暮らす普通の人びと。「事件で傷ついた人がいるなら、救い出すのも私の仕事です」。大切な人を守るために生まれた謎が、犯人へと繋がっていく。

最後に

シリアスで重たいドラマでも、ほっこりする人間模様を描いた作品でも、人物の心情描写が秀逸で、どれも心を揺さぶられるような作品ばかりです。

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