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【1,000年前のシンデレラ】女子会で『落窪物語』を読んでみた。

美しく身分の高いヒロイン、“落窪の姫”が継母にいじめられながらも、貴公子に見染められて幸せを掴む『落窪物語』。『落窪物語』をテーマにした読書会をイマドキの女子3名で行ってみました。登場人物やエピソードへのツッコミとともにお楽しみください。

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P+D MAGAZINE読者の女子の皆さん、最近“女子会”はしましたか?

女子会の主な目的といえば、仕事の愚痴や恋愛トークなど、男性の前では話しにくい話題について、気の置けない女友達とざっくばらんに話すこと。遠慮しなくても良い本音トークで、日頃のストレスを解消する人も多いでしょう。

その一方で、頻繁に同じメンバーで集まっていては、ついつい話題もマンネリ気味……というお悩みもあるかもしれません。そこで、P+D MAGAZINE編集部は女子会の新たなネタとして、ある古典文学をテーマとした読書会の開催を提案します。

その古典作品とは、平安時代に書かれたとされる『落窪物語』。美しく身分の高いヒロイン、“落窪の姫”が継母にいじめられながらも、貴公子に見染められて幸せを掴む物語です。

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出典:https://www.shogakukan.co.jp/books/09658017

ストーリー構成から『シンデレラ』をイメージさせる『落窪物語』ですが、落窪の姫が受ける過酷ないじめやセクハラ、貴公子による継母への復讐など、えげつない表現が多々登場する作品でもあります。今回はこの『落窪物語』を、以下の女子3名による女子会で読んでみました。

女子会参加メンバー

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女子の本音が炸裂する女子会で『落窪物語』は、どのように読まれるのでしょうか。禁断の世界を覗いてみましょう。

 

『落窪物語』ってどんな話? まずは概要を押さえておこう。

ochikubo-c(Mさん)
今日の女子会で読む『落窪物語』、初めて聞きました。これっていつ頃のお話なんですか?

P+D MAGAZINE編集部(以下、編集部):『落窪物語』は、平安時代末期、10世紀末頃とされています。作者は未だ不明ですが、全4巻の物語のうち、最終巻を清少納言が一部書いたという説もあるとも言われています。

ochikubo-r(Rさん)
作者がわかっていないなんて、『竹取物語』みたいでミステリアスですね!

(合わせて読みたい:【竹取物語】謎だらけの魅力に迫る。

編集部:『落窪物語』のあらすじですが、「高い身分である美しい姫が、継母からの陰湿ないじめに遭うも、貴公子と思い合い結婚。その後、貴公子が継母にあらゆる手で復讐を果たした後、和解に至る……」というものですね。

ochikubo-p(Hさん)
やっぱりあらすじを聞くと、「『シンデレラ』と同じじゃん!」って思います。でも、女子の中には『シンデレラ』に憧れる人っていますよね。「いやいや、現実見ようよ!」って言いたくなることもあるけど……(笑)。

ochikubo-c(Mさん)
わかります! 「やっぱり男の人に守られたいよね」とか言って、いつまでも声をかけてもらうのを待ってる人って大概そう(笑)。

編集部:早くも女子会らしい本音が! また、物語の構成は「継母からのいじめ」を描いた第1部、落窪の姫を救う貴公子による継母への復讐を中心とする第2部、継母との和解後に姫たちが栄華を極める第3部に分かれています。では、続いて登場人物を紹介します。

『落窪物語』の登場人物

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編集部:これらの登場人物たちによって繰り広げられる『落窪物語』、いよいよ読んでみましょう。

 

女子たち、落窪の姫に物申す!

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今は昔、中納言なる人の、女あまた持たまへるおはしき。大君、中の君には婿どりしませたてまつりたまふに、「三、四の君、裳着せたてまつりたまはむ」とて、かしづきそしたまふ。また時々通ひたまふわかうどほり腹の君とて、母もなき御女おはす。北の方、心やいかがおはしけむ、つかうまつる御達の数にだに思さず、寝殿の放出の、また一間なる落窪なる所の、二間なるになむ住ませたまひける。「君達」とも言はず、「御方」とはまして言はせたまふべくもあらず。

【現代語訳】
今は昔のことではあるが、中納言の立場にある人で、娘がたくさんいらっしゃる方がおられた。それぞれ婿を迎えた長女と次女は、屋敷の東西に住まわせており、「三女、四女には裳着の式(現代でいう成人式のようなもの)をしてあげよう」と大事にされていた。その中納言が時々通っていた皇族出の女性にも、娘がいた。北の方(継母)はその娘をよく思っておらず、床の落ちくぼんだわずかな広さの一室に住まわせている。娘は自分よりも身分が高いが、「姫君」だの「御方」だのと呼ぶのを嫌がり、「落窪の君」と呼んでいた。

ochikubo-c(Mさん)
これ、北の方は「姫が自分よりも身分が高いとはいえ、へりくだった呼び方をしたくない」っていうことですよね。プライドが高い、面倒な人だなー。

ochikubo-p(Hさん)
結婚相手のお母さんがこうだったら嫌だなって感じ(笑)。私は旦那さんのお母さんと仲良くやれてるから、本当に良かった!

ochikubo-r(Rさん)
Hさんが言うとすごく説得力ありますね(笑)。それにしても、落ちくぼんだ部屋に住んでるから「落窪の姫」って本当にそのままだなと思いました。シンデレラも和訳すると「灰かぶり姫」って意味だから、ここも物語的に共通してますね。

編集部:落窪の姫の父親(中納言)は基本的に北の方の言いなりなので、そこも類似していますよ。

ochikubo-p(Hさん)
えー! そこは実の父親なんだから、味方してほしいのに! でもここだけでも北の方の底意地の悪さが出てるから、「やめなさい」って言っても陰でやっぱりいじめるよね。

つくづくと暇のあるままに、物縫ふことを習ひければ、いとをかしげにひねり縫ひたまひければ、「いとよかめり。ことなるかほたちなき人は、物まめやかに習ひたるぞよき」とて二人の婿の装束、いささかなるひまなく、かきあひ縫はせたまはば、しばし物いそがしかりしか、夜も寝も寝ず縫はす。いささかおそき時は、「かばかりのことをだに、ものうげにしたまふは、何を役にせむとならむ」と責めたまへば、嘆きて、「いかでなほ消えうせぬるわざもがな」と嘆く。

【現代語訳】
姫君は裁縫を習っていたため、てきぱきと上手に針仕事をこなすことができた。北の方は「特別美人でもない女は、手に職つけておいたほうが身のためよ」と言って、自分の娘の婿の装束を立て続けに縫わせた。とにかく仕事量が多かったので、姫は夜もおちおち眠れないほどだった。少しでも作業が遅れれば、北の方は「この程度のことも満足にできないなんて、一体これからどうするつもりなの」と責めるので、「どうにかして死んでしまいたい」と嘆く。

ochikubo-p(Hさん)
北の方のいじめ、ひと昔前の昼ドラみたい! というか、婿の服とかお前が縫えよ!! って思いません?

ochikubo-c(Mさん)
「特別美人でもない女は〜」なんて言ってるけど、いやいや、姫の方が美人でしょ。完全に若さと美貌に嫉妬してるおばさんにしか思えないです。姫も、そんなひどいことをされたなら「死んでしまいたい」と嘆くんじゃなくて、怒った方がいいでしょ……。

日にそへてうさのみまさる世の中に心つくしの身をいかにせむ

【現代語訳】
日ごとに我が身のつらさばかりが増してゆくこの世の中で、心配の多いこの身をどうしたらよいのでしょうか。

世の中にいかであらじと思へどもかなはぬものは憂き身なりけり

【現代語訳】
この世の中では、どうかして生きながらえまいと思うけれど、どうにもならないものははかない我が身であるよ。

我に露あはれをかけばたちかへり共にを消えようきはなれなむ

【現代語訳】
私を少しでもかわいそうだと思うなら、お母さん、一度この世に戻ってきて私を連れてどうか死んでください。そうしたら、この世の辛さから逃れることができるのだから。

ochikubo-r(Rさん)
姫の詠む歌、SNSに「病んだ」、「辛い」って連投する女子大生みたいですよね。インスタだったら、きっと綺麗な空とかを加工して載せてるよね。周りにいたら「辛いのはわかるけどさ」って言いたくなる!

ochikubo-c(Mさん)
私だったら即ブロックしてる(笑)。

編集部:なかなか辛辣ですね。皆さんはあまり落窪の姫には共感できないのでしょうか。

ochikubo-c(Mさん)
自分の身を嘆く一方で、ボロボロになりながら裁縫を続けるあたり、落窪の姫は優しすぎるんですよね。本人は何も悪くないのに。私ならやっぱり「なんでこんな目に遭わなきゃいけないの!」って怒って裁縫もやらないので、その辺りはやっぱり共感できないです。

編集部:Mさんの「優しすぎる」という意見は、すごく本質を突いています。姫の優しさはこんな場面からもうかがえると思います。

往ぬる後に、あこぎ、「まめやかにはをかしくこそはべれ。「奉りたまはむ」とこそ、なからめ、持たせたまへる御調度、かくのみ取らせたまへるよ。さきざきの御婿どりには『しかへて。ただしばし』と屏風よりはじめて取りたまひて、ただ我物の具のやうにて、立て散らしておはしまする。御食器をだに聞こえ取りたまひてき。
(中略)
女君をかしくて、「さはれ。いづれもいづれも用果てなば賜びてむ」といわふれば

【現代語訳】
(北の方が去った後に、)あこぎは「あの方が姫に何かを差し上げることは全くないのに、姫の持ち物は取り上げるばかりです。自分の娘が嫁入りしたときも「修理してあげましょう。少し不便かもしれないけど」といって、屏風から食器までを取り上げて自分の道具のように部屋に放っています。」と怒っている。
(中略)
そんなあこぎを前に、姫は笑いながら「そうだとしても、構わないわ。どの持ち物も用が済んだらきっと返してくれるはずよ。」とお答えになった。

ochikubo-p(Hさん)
ちょっとここまで来ると、優しいってレベルでもない気がする。

 

ヒーロー登場! 物語が大きく動きだす

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編集部:持ち物を北の方に盗まれたことについて、自分のことのように怒る従者のあこぎは、夫の帯刀と協力し、右近の少将という人に姫のことを紹介します。少将に仕えていた帯刀は当初遊びのつもりだったのですが、豪雨のなか姫のもとに通ううち、強い愛情を自覚していくんですね。

ochikubo-p(Hさん)
一途な男の人っていいよね! 今も昔も、しかも遊びのつもりから、本当に好きになっていくっていうのもドラマチックだなー。女性が一番好きなのは浮気をしない男の人でしょ。

編集部:ちなみに、先ほどの持ち物を盗まれたことに関して怒らない姫に少将は「なんと寛大な御方なんだろう」と愛おしさを感じているので、姫の優しさは全部マイナスに働いているわけではないんですよ。

ochikubo-r(Rさん)
それ、姫の魅力になるんですね。

あこぎは、「少納言あり」と思ひて、帯刀が心地あしうしければ、「しばし」と思ひて入りにけり。下襲は縫ひ出でて、「袍折らむ」とて、「いかで、あこぎ起こさむ」とのたまへば、少将、「ひかへむ」とのたまへど、几帳を外のかたに立てて、起き出て、「なほひかへさせたまへ。いみじき物師ぞ。まろは」とて、向ひて折らせたまふ。いとつれなげなるものから、心しらひの用意すぎて、いとさかしらがなり。女君、笑ふ笑ふ折る。

【現代語訳】
「姫君は少将がお相手している」と思ったあこぎは、夫の体調を心配して自分の部屋に戻った。姫君は服を縫い上げる際に折り目をつけようとするも、一人ではできない。「あこぎを起こそうかしら」と言うと、少将が「私が手伝おう」と申し出るが、「そんなことはお願いできません」と断る。「私は職人だから問題ない」と話す少将は、姫君と向かい合って作業を始めた。本人はさりげないつもりだが、姫君を思うあまり気を使いすぎて作業が進まない。それがかえって姫君の笑いを誘うのだった。

ochikubo-c(Mさん)
「少将が来てるのに、針仕事してるの?」っていうことは置いといて、仕事を手伝ってくれる少将とのシーンは微笑ましいですね。

編集部:ただ、このシーンは、実は北の方が部屋をこっそり覗いています。もともと北の方は自分の末の娘(四の君)を少将のもとに嫁がせたかったのですが、少将は姫と想い合っている。北の方が「姫の周りにどこか男の影がある」と思っていた矢先に、帯刀がうっかり落としてしまった姫と少将の手紙を見つけたことで、少将との関係を知るという。

ochikubo-r(Rさん)
修羅場だ! ただでさえプライドが高い北の方だから、それはもう怒りますよね。また姫がいじめられないか心配。

編集部:Rさんの予想通り、北の方は「結婚でもされたら、私が姫を好き勝手に扱うことができないじゃない! なら、閉じ込めておけばいいわ。ついでに、叔父の典薬助でも押し付けておきましょう」と恐ろしいことを思いつきます。

ochikubo-c(Mさん)
怖っ! というか、やっぱり北の方って自分勝手すぎる。そんな人と家族になった姫ってかわいそう。

 

姫、最大のピンチ! 女子会メンバーもドン引きの典薬助って?

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編集部:姫は北の方により、物置に幽閉されたうえ、北の方の叔父である典薬助に迫られます。典薬助は60歳で無職、屋敷に居候の身なのですが、北の方に若い女性(=姫)を紹介されて色めき立ってしまいます。

ochikubo-p(Hさん)
それを聞くだけでも、すごくキツいです。私も以前60歳の男性に一方的に好意を抱かれたときは、LINEで一方的にメッセージを送られたけど地獄だったなあ……。

ochikubo-c(Mさん)
ちなみにどんなメッセージだったんですか?

ochikubo-p(Hさん)
まず、報告です。こっちが聞いてなくても「何を食べた」とか、「仕事でこういうことがあった」みたいなことを延々と送ってくるからうんざりしちゃった。あと、毎日花の写真を送られたよ。「庭に◯◯の花が咲きました」みたいな(笑)。なんでああいう人って言わなくてもいいことを言うんだろう。

ochikubo-c(Mさん)
それが毎日なのはすごく嫌ですね(笑)

編集部:Hさんが送られたメッセージではないですけど、典薬助も「黙っていられない」おじいさんです。あこぎに「姫は私のものになるのだから、お前も私に優しくするべきだ」と理屈を述べるという。それを聞いたあこぎは「こいつは姫を傷つけるに違いない」という怒りと、鍵のかかった物置に閉じ込められている姫を逃す手助けができないという悔しさから涙を流してしまいます。

ochikubo-r(Rさん)
その理屈、気持ち悪い……。あこぎが泣いちゃうのも仕方ないですね。でもあこぎは北の方にいじめられているときも姫の味方になってくれてたんだから、今回もなんとかしてくれるんですよね?

あこぎ、「よろづのことよりも、いかさまにせむ。いかで、かくとだに告げたてまつらむ」と思ふに、静心なくて、「さて、いつか」と言へば、「今宵ぞかし」と言へば、「今日は御忌日なるを。何か疑ひあらむ」と言へば、「されど、人持たまへるなれば、危ふし、とくなむ」と言ひて立ちぬ。

【現代語訳】
あこぎは「どうにかして現状を姫に伝えなければ」と思い、「それで、いつ姫と契りを持とうとしているのですか」と聞くと、典薬助は「今夜だ」と言う。あこぎは「今日は姫の物忌み(月経の暗喩)なので無理です」と断るが、典薬助は「でも、姫は自分のことを待っているはずだ。早くなんとかしてあげたい。」と立ち去ってしまった。

ochikubo-c(Mさん)
あこぎの断り方も直球だけど、それくらい言わないと典薬助が引かないからですよね。なのに、それをわからずに「なんとかしてあげたい」ってすごく気持ち悪い……。

編集部:あこぎに現状を報告された姫は、むせび泣きます。それを聞いた北の方は、「体調が悪いの? なら典薬助さんに診てもらいなさい。あの人は医者だから」と言い、ついに部屋に典薬助が入ってきてしまう。

ochikubo-p(Hさん)
めちゃくちゃピンチだ! 頼りになるのがあこぎしかいない!

編集部:このピンチに、またもやあこぎが「姫は胸が痛むあまり泣いているのだから、御温石(体を温めるために使う、熱した石)を準備してほしい」と典薬助に提案するという、ファインプレーをします。

ochikubo-r(Rさん)
それを受けての典薬助の発言、何か見覚えあると思ったら「おじさんLINE」ですね! 若者に合わせようとしてどこかずれたメッセージを送ってくる感じがすごい似てる。

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ochikubo-p(Hさん)
それだよ! こういう人って、「若い女の子とLINEできる自分」っていう肩書きで周りのおじさんにマウントを取る(絶対的に優位な状態になること)から嫌なんだよね。そんなプライドのためにこっちを使うのが許せない。ふたりも、そういうおじさんからメッセージを送られた時に「仕事の付き合いだから」、「無下にできないから」って言い聞かせちゃだめだよ。普通に「若い女性が好きで、あわよくば」なんて人もたくさんいるから。

ochikubo-r(Rさん)
すごくリアルなアドバイスだ。気をつけます(笑)。

 

姫にようやく平穏な日々が。そして少将の復讐が始まる。

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編集部:姫はあこぎと帯刀、少将のおかげで屋敷を抜け出し、少将の家に匿われます。この時、北の方はお祭りのため不在だったのですが、実は姫が縫っていたのは、このお祭りの衣装だったんです。

ochikubo-c(Mさん)
そこはちゃんと伏線だったんですね! 姫が無事に救い出されて良かった。ここから少将は北の方にどんな復讐をするんですか?

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ochikubo-r(Rさん)
思いのほか内容が生々しかった。しかも少将は、典薬助が憎いのはわかるけど、部下に命じて暴力を振るわせるのはひどいな。しかも、北の方の娘まで酷い目に遭わせるのは……。たしかに北の方の娘が姫の味方をしてないといえばそうだけど。

ochikubo-p(Hさん)
さっきまでおじさんからのメッセージに苦言を呈してたのが申し訳ないレベル。

編集部:ただ、一応この後少将は北の方一家と和解し、庇護を受けて栄華を極めることにはなっています。ただ、オチとして「典薬助は暴行を受けたために病気で死んだ」と最後に典薬助はまた出てきます。

ochikubo-p(Hさん)
やっぱりオチに使われるのか!

 

『シンデレラ』よりも刺激的な『落窪物語』

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今回初めて、『落窪物語』を読んだ3人。あらためて感想をうかがってみましょう。

ochikubo-c(Mさん)
最初は「古典って難しそう」と思いましたが、シンデレラに似た構成だったのでイメージしやすかったです。ただ、姫が自分の持ち物を盗まれた危機感が全然なくて「え?」と思いました。むしろ典薬助にはっきりものを言えるあこぎの方が好きかもしれないです。

ochikubo-r(Rさん)
私も、あこぎの方が仲良くなれそう。結局、姫ってあこぎ夫婦とか少将の助けがあって幸せになれたけど、自分からは悲しむだけで何もしてないし。

ochikubo-p(Hさん)
あと、今も昔もやっぱり自分から行動を起こさなければいけないんだなって思いました。今どきディズニープリンセスも自分からお城を飛び出したり、戦ったりするくらいだし。そんなことを『落窪物語』から学びました(笑)。

大いに盛り上がった『落窪物語』の読書会。女子会の内容にマンネリを感じたら、ぜひあなたもテーマに使ってみてはいかがでしょうか。

 

【参考文献】
改訂増補 最新国語便覧(浜島書店)

【訳文引用元】
新編 日本古典文学全集17・落窪物語/堤中納言物語 (新編日本古典文学全集)

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