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【脱・人見知り】有名人に学ぶ、人見知りの克服方法。

「初対面の人と何を話したらいいのかわからない」、「大勢の人が集まる場が苦手」……。そんな性格で、「人見知りを克服したい」と願う人に紹介したいのが、有名人の人見知り克服方法。さまざまな人と関わる職業に就く彼らは、いかにして人見知りだった自分を変えたのでしょうか。

「初対面の人と何を話したらいいのかわからない」
「大勢の人が集まる場が苦手」
「会話が続かず、つい愛想笑いをしてしまう」

そんな人見知りにありがちな経験にドキッとする人も少なくないのではないでしょうか。もともと「人見知り」は、子供が知らない人の前で恥ずかしがる様子を指す言葉でしたが、現在は対人関係に消極的な人も「人見知り」に含まれるようになっているようです。

人見知りの自覚を持つ一方で、「もっといろいろな人と仲良くなりたい」と自身の性格を変えようと決意する人もいるかもしれません。「でも、どうしたらいいのかわからない」と悩むあなたに紹介したいのは、芸能界で活躍する人々による人見知り克服方法です。

芸能人といえば、ファンはもちろん、共演者や制作スタッフなど、多くの人と関わることを求められる職業。芸能活動を始める前は人見知りであった人も、努力の末に人見知りを克服したケースも珍しくないようです。

今回はそんな芸能人のコラムやエッセイによる「人見知り克服方法」を紹介します。

 

1.自意識を捨てる。

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かつて「人見知り芸人」としてテレビ番組に出演した際、「病院で症状をうまく伝えられない」、「飲み会では鍋のアクを取り続けている」といった人見知りエピソードで笑いを誘っていた人気お笑いコンビ、オードリーの若林正恭氏。

若林氏は長い下積み期間や、ブレイク直後に感じた社会への疑問にまつわるエッセイを書籍化した『完全版 社会人大学人見知り学部卒業見込』で、人見知りをこのように表現しています。

人嫌いと人見知りは違う。
本当は人に近づきたい、でも近づいて嫌われたくないという自意識過剰な人が人見知りになる。人見知りの人は周りに人が少ないから孤独感を勝手に抱き始める。そうなると誰かに理解して承認してもらいたくなる。承認欲求が芽生えると表現なんぞを始める。だから、意外と重度の人見知りこそいけしゃあしゃあと人前に出て表現したりするものなのだ。

『完全版 社会人大学人見知り学部卒業見込』より

「誰かに認められたいが、嫌われたくない」という葛藤を抱えながら、認められる手段のひとつとして表現に走る……。そんな複雑な心境は、人見知りの自覚を持つ彼だからこそ説得力があります。

そんな過剰な自意識が、「気取っているように思われたくないから、スターバックスで注文の時にグランデと言えない」という行動につながっていくことをユーモアたっぷりに語る若林氏。かつて彼を悩ませていた自意識との付き合い方は、2冊目となるエッセイ集、『ナナメの夕暮れ』において新たな展開を見せています。

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何をやっていても、“他人の目からはどう見えているのだろう?”と気になって夢中になれない。
そういった“生きてて全然楽しくない地獄”にハマってしまうと、人間はどうなってしまうのだろうか。
まず、朝起きるのが辛くなる。
遊んでいても、仕事をしていても、他人のジャッジの目線が気になって、生きていること自体があまり楽しくなくなる。

『ナナメの夕暮れ』より

他人からの目を気にする自意識は、自分の行動ひとつひとつを狭めてしまうことだった……。そう気がついた若林氏は、誰かに惑わされず、自分のやりたいことや好きなことに没頭するようになったと語ります。

人見知りは、「これを言ったら嫌われるかも」「あれをやりたいけど、否定されたら嫌だな」と必要以上に他人のリアクションを気にするもの。しかし、そんな考え方を持っていれば、いつまでも誰かの顔色をうかがうこととなってしまうでしょう。そうではなく、自分の心に素直に向き合い、「誰がなんと言おうと、こう生きる」という強い気持ちを持つことが大切です。

 

2.「人見知り」を言い訳にしない。

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みなさんは、つい「私って人見知りなんですよね」と人見知りであることを自己申告してしまうことはありませんか?

文筆家やミュージシャン、俳優とマルチな活躍で多くのファンを持つ星野源氏は、そんな「人見知りの自己申告」について、エッセイ『いのちの車窓から』で触れています。

ラジオ番組のゲストに出たとき「人見知りなんです」と自分のことを説明していることにふと恥ずかしさを覚えた。それがさも病気かのように、どうしようもないことのように語っている自分に少し苛立ちを覚えた。
それまで、相手に好かれたい、嫌われたくないという想いが強すぎて、コミュニケーションをとることを放棄していた。コミュニケーションに失敗し、そこで人間関係を学び、成長する努力を怠っていた。
それを相手に「人見知りで」とさも被害者のようにいうのは、「自分はコミュニケーションをとる努力をしない人間なので、そちらで気を使ってください」と恐ろしく恥ずかしい宣言していることと同じだと思った。

『いのちの車窓から』より

星野氏が語る通り、「人見知り」と伝えることは「私はうまくあなたと関われる自信がありません」という告白とほぼ同じです。その至らない点を言い訳に、相手との関わり合いについて努力を怠るのは、「あなたとのコミュニケーションに自信がありません」と消極的な態度を見せることでもあります。相手はそんな人に対し、「そうか、それならこちらが話しかけないとな」と気を遣うよりも「それを言って何になるの?」と呆れてしまうかもしれません。

たしかに、自分の努力が必ずしも良好な関係の構築につながるとはなかなか断言できません。良かれと思ってしたことが相手の不信感を招いたり、嫌われる可能性も大いにあります。しかし、そこで匙を投げるのではなく、「今度はこうしたらいいのかもしれない」と失敗を繰り返しながらも人と関わっていくことが大切なのではないでしょうか。

誰かと関わるとき、自分から雄弁に語る必要はありませんが、相手の話に耳を傾けるだけでも、十分コミュニケーションをとる姿勢を見せられるはずです。

 

3.思考を変える。

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放送作家の田中イデア氏は、著書『人見知り芸人に学ぶ ムリをしない社交術 内向型のまま幅広く社交する方法』では、人見知りの芸人の立ち振る舞いから無理のない仕事術を紹介しています。

例えば、もしも先輩から合コンに誘われたとき、人見知りの人は「初対面の人と会うのは緊張するし、せっかく声をかけてもらったけど断りたい」と思うかもしれません。

しかし、参加した場合、「恋人ができるかもしれない」、「その場の誰かと付き合うまでに至らなくても、また別の出会いにつながるかもしれない」、「先輩と仲良くなれるかもしれない」というメリットがあるのも事実です。

人見知りの人は初対面の相手が多い場をストレスに感じる傾向にありますが、それは「緊張する」「恥ずかしい」といった人見知りである自分を見せてしまう可能性が高いからこそ。ただ、そのリスクをメリットが上回るのであれば、参加そのものは苦にならないのではないでしょうか。リスクとメリットを天びんにかけ、上回る方を基準に行動を起こす。これは作中で「天びん思考」として解説されています。

私たちはスーパー社交人のように、いついかなるときも、だれとでも絡むことができるわけではありません。そこで、人見知りを隠してまで、それをやる必要があるのか?を天びんにかけて判断するのです。

『人見知り芸人に学ぶ ムリをしない社交術 内向型のまま幅広く社交する方法』より

今日明日で人見知りを治すことは、まず難しいもの。ただ、初対面の人に少しずつ慣れていくためにも、そのような場に参加に至るまでの思考を変えるのは有効です。

 

おわりに

人見知りは、人を嫌っていたり、怖がっている理由から起こっているわけではありません。むしろ「相手に嫌われたくない」と慎重になりすぎることから身動きがとれなくなってしまうのでしょう。

人見知りの人も、実際に人見知りで悩んでいた有名人の姿や克服方法を学びながら、少しずつでも行動に移してみてはいかがでしょうか。

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